これが私が考えるブランディング体系です
以前、私がこの二年間ほどでご提供させていただいた業務の主体が、実はブランディングだったんだ~ということを述べさせていただきました(この時→『そっか~ブランディングだったんだ~』)
であるなら、話は早いです。
私が考える、中小企業診断士として理美容サービス業の皆さまのお手伝いできるブランディング関連業務を、ざっと体系図としてまとめてみました。
これです。↓
いかがでしょうか?
なんとなくでも伝わるでしょうか?
すいません、わかりづらいですよね(汗)徐々に、よりわかりやすいようにしていきますので、今は、これでご容赦ください(笑)
今回、体系的に整理するにあたり、私の中で、ブランディングとはそもそも何ぞやという定義を決めました。
「そのブランド”らしい・ならでは”の体験価値の徹底と、共感の輪づくり」
としました。
したがって、この体系の軸は、
「ブランドの“らしさ・ならでは”のエクスペリエンスをお客様との接点全てにおいて徹底してご提供、かつ、共創し、それが、共感という触媒を通じて伝わっていく」
というものになっています。
理美容サービス業界では、ブランディングというと、まだまだ一般的に、広告・空間デザインを主としたイメージアップ・ステイタスアップ・認知度アップを図る取り組みを指す傾向が強いと思いますが、今の消費社会は、既にそういったステージのブランディングでは適応できなくなっています。
それは、以前、下図でもご紹介しました。
これも以前ご紹介した、野村総研の調査『生活者1万人アンケート調査』でも、(ファッションブランドに対してのものではありますが)今消費者がブランドに求めているのは、ステイタス性よりむしろ、品質保証であり、テイストすなわち“らしさ・ならでは”であることが明らかにされています。
“らしさ・ならでは”をご提供するには、もはや、空間や広告類のデザインだけでは足りないことは明らかです。それらをも包含したブランドエクスペリエンス全体をデザインする必要があります。しかも、それを、現場の諸活動に落とし込んでいく必要があります。
品質保証についても、今求められているものは、単なる技術的なものだけではなく、その裏にある姿勢であったり、それを裏付ける物語であったりします。すなわち、能力に対する信頼だけでなく、意図に対する信頼も強く求めているのです。
理美容サービス業が、例え規模は小さくとも、須らくブランドビジネスであるという点には、おそらく多くの方にご賛同いただけるものと思います。
ブランドビジネスである以上、もはや、狭義の(特に意匠)デザインを主体としたブランディングではもはや、市場環境には適応できないわけで、早期にステージアップを図る必要があるでしょう。
そこで必要になるのは、狭義ではなく、様々な諸要素、もちろん、財務も組織・人事も含め、広い視点からの広義のデザインが必要になってきます。
何か、ちょっとだけ大きな話になっていますが、私としても、そういう広い視点を意識しつつ、その中の一部を担えるように頑張っていきたいと思います。
もちろん、私独りでこんな大きな体系全てをカバーできるわけはなく、現在準備中の一般社団法人大阪中小企業診断士会ビューティビジネス・プロジェクトのメンバーの方々をはじめ、様々な方々と共創していきたいと考えていますが、おそらく、ビューティサービス、とりわけサロン向けにこの切り口で体系的にお手伝いすることを発信している企業・団体は、あまりないでしょう。
先日、㈱ビューティガレージさんの開業・経営チャンネルのご活用をご案内しましたが(こちら)、例えば、あの中にある事業計画策定の考え方・スキームとも補完関係にありますし、おそらく、公的・民間を問わず、数多く開催されている創業スクールやその他施策とも同様と思われます。
ビューティビジネス・プロジェクトがスタートした暁には、多方面の方々のご協力をいただきつつ、ぜひ、共創に取り組んでいきたいと思います。
よろしくお願いいたします。