2015年 あけまして、おめでとうございます!
皆さま、あけましておめでとうございます!
私も本日より仕事スタートです。
まだまだ未熟者の私ですが、少しでも皆様のお役にたてるよう、精一杯取り組んでまいりますので、どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
2015年の年頭にあたり、本年の活動指針を、以下の様にたてました。
1.アベノミクスをビューティサロンへ!
別に、自民党・安倍政権を応援していきますということではありません(笑)。
ここではアベノミクスという言葉を、アベノミクスそのものではなく、公的支援策を総称するわかりやすい表現手段として用いています。
年明け早々より、緊急経済対策の裏付けとして、H26年度補正予算、ついで、H27年度本予算の具体的内容が続々と明らかになってきます。
ものづくり補助金、創業補助金もその中に盛り込まれていますが、私はなんといっても、小規模事業者持続化補助金が最大の目玉と考えています。
これら補助金だけではなく、様々な公的支援策がこれまでも実施されており、今後も実施されます。
ところが…この公的支援策が理美容サービス業で十分活用できているかというと…正直、心もとないものがあります。
下記のデータをご覧ください。
実態からすると、生活関連サービス業・娯楽業のほとんどが、理美容サービス業(周辺サービスも含めて広義の意味で)と考えても支障はないと思われます。
小規模事業者総数に占める比率が10.7%、ところが、代表的公的支援機関として名実ともに位置づけられる商工会議所の会員総数に占める比率は、わずか2.5%となっています。
私の、10年間の企業側の経営企画室長としての経験からしても、商工会議所は非常に親近感を感じる存在であり実際所属もしていましたが、それでもこれだけ低い比率ということを知り、正直驚きました。
これは、会議所の方々が、理美容サービス業を嫌がっているからでしょうか?
いえ、そんなことは断じてないということは、私も2年半ほど前から少しではありますが、商工会議所さんの案件をお手伝いさせていただくようになった経緯から、確信をもって言えます。
ではありますが…おそらく…他の公的支援機関の活用度となると、これよりずっと低いであろうこともまた、推測できるかとも思っています。
なぜ、そうなるか?
理美容サービス事業者さんと、公的支援機関さんとの間にある、ほんの少しの“質的ミスマッチ”が原因と、私は仮説を立てています。
その具体的内容についてはここでは省かせていただきますが、その質的ミスマッチの解消に微力ながら積極的に取り組んでまいります。
その一環として、他の諸先輩診断士数名のご賛同をいただき、一般社団法人大阪中小企業診断士会内において、ビューティビジネス・プロジェクトを結成すべく、理事会にご審議いただく予定となっています。
ご審議の結果、どうなるかは不明ですが、仮に、ご承認をいただけなかった場合でも、例え独りであっても、わずかずつであっても、その“質的ミスマッチ”の解消に、微力を尽くしていきたいと考えています。
公的支援策の周知と活用度の向上は、私たち中小企業診断士の、大切な責務のひとつであると私は位置づけていますので。
具体的活動状況については順次、ご紹介させていただきますので、ご期待くださいませ。
2.『ブランド・エクスペリエンスデザイニング』を中心に、業務に取り組みます!
前述の1にも関連しますが、理美容サービス業の皆さまの特性を十分考慮してまとめた『ブランド・エクスペリエンスデザイニング』を中心において、業務提供させていただきます。
以下は、そのフロー図です。
各ステップの詳細は、今後順次ご説明させていただくとして、まずは、「こんな感じ」とご理解いただけましたら幸いです。
全体を通して、ロジカル・システム思考を主軸としたものではなく、デザイン思考が主軸となっています。
私は、診断士になって以降5年間のコンサルティング活動、その後10年間のビューティーサービス関連企業の経営企画室長としての実務経験、そして、2012年7月以降再開した独立診断士としての経験から、ビューティーサービス業には、ロジカルシンキングアプローチは適さないと判断せざるをえないと感じています。もちろん、ロジカル思考の全てが役にたたないというわけではなく、有効となるシーンは少なからずあるのですが、それでも主軸とするには適さないと考えています。
特に、創業前後における事業プラン策定時、経営革新を図るにあたっての事業プラン策定時においては、上図右上に表現されている「従来アプローチ」は、近年の消費社会の変化を考慮すると、妥当ではないと考えています(ビューティサービス業以外のBtoCビジネスの多くについても同様なことが言えようかとも)。
ビューティサービス業に適するのは、ロジカルシンキングよりも、デザインシンキングです。
ところが、現在、公的支援の世界において主軸となっているのは、正直ロジカルシンキング、このことが、前述の質的ミスマッチの一因ともなっていると、私は感じています。
ということで、このフローを私の業務体系として位置づけ、取り組んでいきます。
3.連携を図っていきます!
2012年7月の独立診断士としての活動再開以降、私は独りで業務を組み立てることが多かったという実態があります。これは、正直に白状しますと、公的支援の世界、もっとハッキリ言ってしまえば、中小企業診断士の世界ではこの10年~20年の間にロジカル・システムシンキングに基づく業務が主軸となっていった感があり、これまた正直、経験上、そのことに対して違和感も少なからず感じていた私の業務のあり方が、他の諸先輩方にかえってご迷惑になる可能性を恐れてのことでした。
しかし、ことここに至って、それは、諸先輩・ご同輩の皆さまに対して、むしろ大変失礼なことと思うようになりました。私の不遜であるとも…。
何より…1で述べた、困った現況を解決するためには、たくさんの諸先輩方・ご同輩の皆さまのお力添えをいただかなくては、到底果たしえない…。
診断士さんに限らず、多分野の方との接点を求めてまいりたいと思います。
以上です。
皆さま、あらためまして、今後とも、よろしくお願いいたします。
長文を最後までお読みくださり、ありがとうございました。