なぜ、サロンコンセプトが大切なの?Part 3
「(従来一般的とされてきた)事業計画をまとめるプロセスが、現代の消費社会の実態にあわなくなっている」
読者の皆様の中に、もし、中小企業診断士のお仲間、あるいは、会計事務所の方、金融機関の方等、事業計画に関係する機会が少なからずある方がいらっしゃった場合、「聞き捨てならず!」とお感じになられる方もいらっしゃることでしょう。
ハイ、でも、私はそのことを強く感じています。
事業計画の策定プロセスは、各種あるのですが、その手の書籍やセミナー等でよく述べられている一般的なものは、だいたい、下記の様なプロセスのものが多いようです。
1.自社(自分)の強み(経営資源or強み弱み)を棚卸しましょう。
2.外部環境(市場・競合・トレンド等マクロ・ミクロ)を分析しましょう。
3.基本戦略を組み立てましょう(参入市場・方向性、事業コンセプト等)。
4.個別戦略を組み立てましょう(商品-差別化要因・価格・チャネル・プロモーション等)。
5.アクションプランを立てましょう。
6.数値計画を組み立てましょう。
1・2の前に、「経営理念を明確化しましょう」「ビジョンを明確化しましょう」というステップが入ることも多いとは思いますが、それも含めて、多少の違いはあったとしても、多くの場合は上記のプロセスに準じていることが多いのではないでしょうか。
私のホームページ内にも、実は似たようなプロセスの図示があったりして…(変更しなくちゃと思いつつ、そのままになっていて…汗)。
結論から言うと、従来は一般的とされ、教科書にも「こうだ」とされることが多かったこのプロセスが、現代の消費社会の実態にあわなくなっていると、私は実感していて、そのズレが、コンセプトのコモディティ化・曖昧性にもつながっているのではないかと考えています。
もちろん、このステレオタイプのプロセスが有効である場面もまだあるのですが、特に、B2Cビジネス、その中でもビューティサロンの創業・開業・新事業・経営革新といった、創造的シーンにはあまり適さなくなっていると確信しています。
(Part4に続く…)