ヒアリング?カウンセリング?コーチング?それとも…?
おはようございます。
あなたのお店・会社の繁盛ストーリーをデザインする、ビジネスストーリーデザイナーのokadaです。
私の様な立場の人が仕事をする場合、事業者さんからいろいろお話を「おききする」ことは必須となります。
一般的には、「ヒアリング」という表現されていることが多いようですが、ひねくれ者である私は、この「ヒアリング」という言葉には強い違和感があって、実際、私の場合の「おききする」は、ヒアリングではないことがほとんどと思っています。
ヒアリングという言葉には、情報収集、それも、事情聴取的なニュアンスを感じます。
実際、ヒアリングのシーンを頭に浮かべると、分析をするための、(定量・定性)データ収集というシーンが浮かびます。
診断士さんの世界でいうと、いわゆる“診断”においては、このヒアリングが一般的ではないかと思います。
カウンセリングという言葉については、「おききする」お相手が、“病んでいる方”というニュアンスがぬぐいきれませんし、ともすると、こちらが上、お相手が下という上下関係も感じたりします。クライアントという言葉を使うと、なおさらのように感じます。
コーチングの場合は、主役はお相手となりますでしょうが、同じ「おききする」でも、積極的におききするというよりも「お話いただく」ことをお聞きするというニュアンスが感じられます。
それぞれが有効な「おききする」手段ですが、いずれも、私の仕事の進め方で最も利用頻度が高い「お聞きする」とは、ちょっと異なります。
私の業務は、つまるところ、ストーリーデザインをしていることがほとんどです。
創業計画であろうが、経営改善計画であろうが、経営革新計画であろうが、計画以外でも、ストアコンセプトメイキングであろうが、プロモーション関連の業務であろうが、その過程は、ストーリーをデザインしています。
そのためには、ストーリーデザインのためのコンテンツを、事業者さんからご提供いただく、いえ、むしろ引き出す必要があります。
事業者さんご自身が意識しているコンテンツであるなら特に問題はないのですが、より深みのあるストーリーをデザインしようとすると多くの場合、ご自身すら意識していないコンテンツの存在を事業者さんのお言葉から感じ取り、引っぱりだすお手伝いをする必要があります。となると、この場合の「おききする」は、「教えていただく」というニュアンスに近くなります。
こう考えると、ヒアリング・カウンセリング・コーチング・インタビュー、それぞれは、それぞれに適切なシーンで使わないと、効果が半減するどころか、マイナスとなる恐れがあることがわかります。
さて、ビューティサロンさん、特に、美容室・エステサロン系のお店では、「カウンセリング」がサービス提供の中に組み込まれていることが多いかと思います。
昨日、ある美容室オーナーさんとお話していた際、気づきをいただいたのですが、美容室でいうところの「カウンセリング」は、ひょっとしたら、「インタビュー」の方が適切である場合が多いような気がします。
よく、「お客様にピッタリのデザインをご提案するためには、お客様のことをよく知らなければいけない。でも、いろいろ聞いてもうっとおしがられるし…」ということをお聞きしますが、解決のヒントは、「カウンセリング」ではなく「インタビュー」とリ・フレーミング(枠の再設定)するところにもあるかもしれませんね。
今回は、徒然なるままにでした。