これもストーリーテリングですよね
私は学生時代、ちょっとかわったアルバイトをしていました。
それは、「SONYのヘルパー」です。
ソニーの地方販社からスーパー等量販店に派遣され、そのお手伝いをするというのが業務内容でした。
面白くて…はまっちゃいました。
学校にはろくに行かず、バイトばかり。まあ、よくぞ留年もせずに、卒業できたものと思います。
やっぱり、持つべきものは、優秀かつ面倒見のいい学友です(笑)。
その時期、ソニーの前身である東京通信工業の設立趣意書を読みました。
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/prospectus.html
(ソニー株式会社ホームページより)
こころが揺り動かされた記憶が今でも生々しいです。
これを読む度に、私の頭の中には、父親の姿が浮かんでいました。
愚直なまでに技術者として仕事に没頭する町工場の親父さん、それが父でした。
お世辞にも世渡り上手とは言えず、口下手、でも、技術に対しては子供さえも感心するほどに純粋な技術者でした。
「真面目ナル技術者ノ技能ヲ最高度ニ…」
の“真面目ナル技術者”の、最も典型的な人が身近にいたのです。
そして、同社のフロンティアスピリッツに、メロメロになってしまいました。
もちろん、私がこのアルバイトにはまりこんだのは、これだけが要因ではありませんが、大きな要因のひとつであったことは間違いなかったでしょう。先ほど、久しぶりにソニー㈱のホームページにある設立趣意書を読んで、あの頃の感覚がよみがえってきました。
今思うに…
この設立趣意書、ストーリーテリングですよね。
一介の学生アルバイトの心すらとらえたストーリー、
その力の大きさに、あらためて驚かされます。
学生だった私は、このストーリーを読みながら、頭の中でそのストーリーで語られるシーンを再現し、そこに浮かんでいる父親の姿を通じてよりリアルに追体験し、そして、心が動かされたということだったのでしょう。
一旦心を動かされた後は…
販売に必要な商品知識の習得も、そして実績アップも、かなり加速したような気がします。
ストーリーの力、恐るべしです。。。
皆さんは、ストーリーで語れていますか?
お客様に対して、スタッフに対して、支援者の方々に対して…
事業を大きく左右することだと思います。
私でよろしければ、そのストーリー、うかがわせていただきます。。。