準備はできていますか?小規模事業者活性化補助金
巷では、「ものづくり補助金」や「創業補助金」の第2回目申請が佳境となっているようですが…
以前、一度お伝えした既存の小売・サービス事業者さんにとって見逃すことのできない「小規模事業者活性化補助金」の募集が、もう間もなくスタートとなりそうです。
(同補助金の概要については、中小企業庁ホームページ内の小規模事業者向け施策ページ中ほどにある項目を、クリックしてください)
この補助金は、言ってみれば、創業補助金の既存事業者向け版、あるいは、創業補助金とものづくり補助金のあいの子みたいな位置づけと考えることができると思います。
既存小規模事業者でも、製造業の方については補助金額の大きさ、申請のしやすさ等から、ものづくり補助金にチャレンジなさる方が少なからずいらっしゃると思われますので、同補助金については、小規模・小売サービス事業者のための補助金と考えていいのではと思っています。
多くの小売サービス事業者さんが、新商品・サービス開発等で経営革新をお考えと思います。この補助金、使わない手はないでしょう。
ただし、例によって募集期間は1ヶ月程度、かつ、創業補助金同様、認定支援機関たる金融機関の確認書へのハンコ、ないしは、金融機関と覚書を締結した認定支援機関との連携が条件となっていること、さらには、金融機関も認定支援機関も、どうやら「ものづくり補助金」や「創業補助金」の方に意識がいっていそうで、この補助金についてはあまり知られていないこと(出ることすらご存知でない方も大変多く…募集開始になってから、対応の在あり方等を検討することになるのかなと)等から、募集開始になってからやおら準備をはじめるスピード感覚では、間に合わない案件も少なからず発生するのではないかなと危惧しています。
当初予定では、予算総額30億円で2回募集するとのことですが、以上の様な事情を考えると、そもそも新商品・サービス開発や新事業等を検討なさっておられた事業者さんは、少なくとも、募集開始までに、その事業内容の概要程度はできあがっていて、要項発表と同時に認定支援機関の支援のもと急ぎ事業計画を作り上げ、1日も早く金融機関さんに相談におもむくというスタンスが必要と考えていますし、むしろ第1回目募集での申請の方が、いいのではないかと感じています。
いくら、日頃おつきあいのある金融機関さんがあったとしても、締切まで間もない段階では、その金融機関さんもどうしようもないということにもなりかねません。「行内で、補助金確認書への捺印の規程がまだないから…」(場合によっては関わりたくない)という金融機関さんも少なからず出てくることは十分考えられます…。
助かるのは、この補助金も、政府系金融機関、早い話が国金さんが認定支援機関と覚書を締結するというスキームでもOKとなっているようだということです。ただし、国金さんの捺印は、創業補助金同様、融資決定後と予測され、融資決定まではそれなりに時間がかかることから、そういう点からも、1日も早い準備が必須と思っています。
私は、現在のところ、3件の具体的案件について、事業者さんと既に準備を開始しています。3件とも概要程度はまとまりつつあり、既に、金融機関さんに事前アプローチをしています。
そもそも、補助金があるから新事業をというのではなく、かねてから考えていた内容があって、ちょうど補助金が出るらしいから早速準備をという感じです。
本来、補助金は、そういった事業者さんに活用していただきたいな…そう感じもする、今日この頃です。。。