使えそうです!小規模事業者持続化補助金(創業補助金関連情報のおまけつき)
2月21日、平成25年度補正予算・26年度予算の中小企業関係の施策説明会が、大阪でありました。
先日、「使えるかも?」とお伝えした、小規模事業者持続化補助金についても説明がありました。
本当のところは27日発表の要項を見てみないとわかりませんが、説明会での話では…
使えるかも?→かなり使えるかも?
にランクアップさせてよさそうです。
というのは、とにかく、
補助対象事業・経費が幅広い!
のです。
しかも、採択件数目標は2500件だそうで、その半分を、5人以下の小企業に補助する方針とのことです。
資料にのっていた補助対象事業の具体的イメージですが、
①販売促進用のチラシ作成、配布
②販売促進用PR(マスコミ媒体での広告、ウェブサイトでの広告)
③商談会、見本市への出展
④店舗改装(小売店の陳列レイアウト改良、飲食店の店舗改修を含む)
⑤商品パッケージ(包装)の改良
⑥ネット販売システムの構築
⑦移動販売、出張販売の実施
⑧新商品の開発
⑨景品、販促品の製造、調達 など
で、補助対象となる主な経費として、
旅費、専門家謝金、専門家旅費、借料、賃料購入費、開発費、機械装置等費、展示会等出展費、広報費、雑役務費、委託費、外注費
となっています。
要は…業績向上に向けての、売り上げ増目的の多くの取り組みが対象で、しかも、対象経費が幅広い!…ということです。
ちなみに、説明後、挙手して、説明担当の中小企業庁の方に以下の2点、質問しました(回答と合わせて)。
Q1.ウェブサイトでの広告とあるが、例えば、新たに開発した商品やサービスを紹介するようなホームページの作成は対象となる?
A1.資産計上対象となる場合は別だが、広報費として認められるようなホームページは対象と考えられる。
Q2.店舗改装とあるが、新店舗出店の場合はどうなのか?
A2.従来と同様の業態をもう1店舗という場合は対象外だろう。その出店が、今までカバーできていなかったような客層を開拓するような、従来とは異なるものであれば、対象と考えてよいと思う。
いかがですか?
上記の他に、例えば、新たなサービスを開発して、それを、各種広告検索サイトに掲載するなんかも対象になりそうだし、ついでに、そのサービスに使う新たなお化粧品開発の委託費なんかも、対象になりそうですね。
説明会で出た質問は、私のその質問以外はすべて、新もの補助に関するものでしたが、正直、私の関与先の9割以上を占めるといっていいお店商売、その中でも、理美容サービス業であの新もの補助の対象経費にまともに合致する新商品・サービスの開発は、ごく一部の例外以外には、あまりないと思います(私が事前におうかがいした中で可能性がありえるのは、現在2件だけ、多くの方が、もの補助の対象が、開発であることが頭から飛んでいます…笑)。
新もの補助、確かに補助上限額は700万とか1000万とか1500万とか派手です。
でも、いくら上限額が大きくても、そもそも、補助対象になりうる経費が少なければ、ほとんど役に立たないと言っていいかと。
ほとんど役に立たないものより、金額は少なくても、お店商売の業績向上に直接的な効果が見込める経費が対象となっている小規模事業者持続化補助金の方が、はるかに実用的と考えるのは、私だけでしょうか?
今回のポイントは、認定支援機関ではなく、商工会議所・商工会です。
今後、小規模事業者の支援は、事実上、あまり機能しているとは言い難いとの指摘が多い認定支援機関ではなく、商工会議所・商工会が主体となっていく方向です。
既に会議所会員の方もそうでない方も、これを機会に、会議所・商工会の活用をご検討なさってはいかがでしょうか?
それと早速の準備も…。
地区によって、会議所・商工会側の温度差・能力差・対応力のバラツキはあることは否定はできませんが…(これについては、会議所・商工会担当者さんに期待するとしましょう)。
尚、説明担当の中小企業庁の方によると、「今回補正予算の目玉で、早期に予算枠はいっぱいになるだろうから、早めの応募がおススメ」とのことでした。募集開始が楽しみです。
◇おまけ
28日募集開始予定の今年版創業補助金ですが、どうやら、今後創業する方のみならず、昨年3月23日以降開業届、法人設立の方となるようです。ということは、昨年3月23日以降創業したけど、この補助金を知らず、昨年バージョンに応募できなかったという方も対象となります。理美容サービス業界では正直知名度がまだまだ低いのが現状ですので…そういった方は多いでしょうね、きっと。
お知り合いの方にそういう方がいらっしゃったら、教えてあげてくださいませ。