経営企画室便り
施術による「キレイ」、「気持ちいい」は“快”価値にあらず
小冊子ではそこまでふみこみませんでしたが…価値の洗い出しをする際、施術による「気持ちよさ」、「キレイ」、「可愛い」等の価値は、情緒的な「快」の価値ではなく、商品の便益と分類した方がいいでしょう。飲食で言うと、「美味しい」に相当します。そうでないと、なすべきことが浮かび上がってきません。施術により直接的にもたらされると一般的には理解されている「気持ちよさ」、「キレイ」、「可愛い」はあってあたりまえのもので、取引価値、すなわち、顧客満足軸の範疇である「適」価値であって、情緒的な「快」価値ではありません。 それと、施術による「気持ちよさ」、「キレイ」、「可愛い」は、そのままでは価値としては伝わりづらく、ひと工夫もふた工夫も必要です。 「キレイ」、「可愛い」についてはまだ視覚的訴求効果が使いやすいでしょうが、飲食の「美味しい」同様、「気持ちいい」は、「美味しい」や「気持ちいい」を生み出すプロセスを明らかにし、「なぜ美味しいか」、「なぜ気持ちいいか」等の背景を訴求する等の工夫が必要と理解しておいた方がいいでしょう。