昨年版創業補助金第3回第2次募集分採択者発表、ならびに、今年版創業促進補助金募集開始
本日、昨年版創業補助金第3回第2次募集分の採択者が発表となりました。(こちら)
7800件の応募に対し、2125件採択され、採択率は、27.2%の大変狭き門だったようです。
ここまでお伝えしてきたとおり…「やはりね」です。。。
私が認定支援機関としてお手伝いさせていただいた案件としては、応募は兵庫・大阪合算で11件、うち、6件の採択となりました。
確かに、単純に率からすると、全体の2倍ちょっととはなりますが、正直、私としては、自分の力のなさを痛感しております。
残念ながら採択に至らなかった関与先様、お役にたてず、誠に申し訳ございませんでした。5件のうちのほとんどが、応募後既に開業を実現された、あるいは、準備が順調だっただけに、心苦しく感じております。結果はこうなりましたが、今後、私でできる限りのフォローをさせていただきます。
幸いにも狭き門をくぐられて採択された6件の関与先様、おめでとうございました。
選からもれた方の分も、しっかりとこの補助金を活用いただき、皆さんの夢を実現していただきたいと思います。
当初よりお話していましたとおり、今後長く継続して、微力をつくさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
さて、返す刀で…
今年版、H25年創業促進補助金の募集も、本日はじまりました。
今年版で考えられる変更点の予測については、ここまで何度かお伝えしてきたかと思いますが…
発表された要項をざっと確認したところ、そのうち、以下の2点が「やはり」という感じで目につきました。
①既存技術の転用、隠れた価値の発掘(新技術、設計・デザイン、アイディアの活用等を含む。)を行う新たなビジネスモデルにより、需要や雇用を創出する事業が対象
=昨年ver.は、独創性という項目はありましたが、それよりも、むしろ、実現性の方が重視されているのかなという傾向がありました(既存業態の方が採択されやすかった?)。今回は、ハッキリと、新規性が謳われています。実は、私案件で落選となったうちの1件、この新規性が(サービス業系)ベンチャー企業なみに非常に高いし、しかも、昨年夏開業後、特に、応募後の年末年始来客数が目に見えて増え始めていて、その新しいビジネスモデルが市場ニーズを見事にとらえた新規性を有していることが実証されつつあるという案件があります、しかも雇用を創出する効果も見込めます(正直、今回なぜ不採択だった?と不思議に思っているんですが…あまりにも新規性が強すぎて、事業として成長していく実現性に疑問を持たれたのかも?ま、それは言ってもせんなきこと、仕方がないですね…笑)。この案件については、再チャレンジが制度上可能であれば、再チャレンジする価値はあるかもしれません。
理美容サービス業系ベンチャー企業の経営企画担当役員として、数々の新サービス・新業態の創造に当事者の一人として携わり、この新規性という観点については、さんざん、ベンチャーキャピタル等とも対応してきた私の視点からみても、見事と感心する切り口の新業態・サービスだったので。
ご注意!→この「既存技術の転用~」の項目は、昨年ver.もありましたね。ということは、この部分は昨年同様と考えてよさそうです。
ということは…上記の新ビジネスモデルの案件の落選理由は…あれひとつしかないですね。
11件中、当選組と落選組を比較ただけではわかりませんでしたが、ここまでの同補助金の経緯等を考えると、浮かんできたような気がします。
それとですね…この「既存技術云々」ですが、今年バージョンのフォーマットをみればわかるのですが、やはり、昨年までの同項目とは同じとは言い難い様です。やはり、今年バージョンのポイントのひとつであることは、間違いないでしょうね。
②認定支援機関が、現実にフォローすることが要求されている。
=確認書に支援内容を書いてハンコを押すだけでなく、事業実施期間中の支援、および、期間後のフォローアップを実際にきちんと実行することが認定支援機関に明確に義務付けられ、かつ、報告が求められています。さらに、その内容を公表する可能性も示唆しています。 となると…正直、これまで認定支援機関として7割を占めていた金融機関が、今年ver.では、これまで通りにはハンコを押しづらくなることが予測できます。 会計事務所・診断士等認定支援機関についても、似たようなことが言えます。 認定支援機関側も、「この人は本気で、長期間にわたって支援する」という決意・覚悟がいりますので、少なくとも、従来の様な、申請業務でフィーをということは、これで事実上皆無に近くなり、本当の意味での創業支援のケースに絞られてくることが考えられます。これについては、私も、大賛成です(ただし、認定支援機関側のリスクヘッジも考えてほしいな~とは思いますが)。
ましてや、「○○%の成功報酬で、補助金申請を支援します」というビジネスモデルは、事実上、成立しがたくなることでしょう。
全体的にみて、妥当な変更と、私は感じます。 さて、この中で、どの案件を再チャレンジ(制度上できればですが)していただいて、どういった方を今後お手伝いすることとするか…軍師官兵衛の小寺のお殿様じゃないけど、「ここは思案のしどころじゃの~」です。
それでは!