お気をつけください!小規模事業者持続化補助金
おはようございます。
さて、かねてよりご案内しております小規模事業者持続化補助金ですが、巷では少々気になる傾向がうかがえますので、老婆心ながら、あくまでも個人的意見ですが(毎度のことで…笑)、述べさせていただきます。
小規模事業者持続化補助金は…
販売拡大のための取り組みが対象ではありません!
販路開拓のための取り組みが対象です!
「結果同じになるやないか!」
とおっしゃりたい方はいらっしゃるでしょうが、この違いは大きいんです。
したがって、
「ウチの商品はいい商品だから、もっと宣伝すれば、売れるようになるんや、だからチラシやウェブ広告を…」
というのは、対象になりづらい、というより、本来の対象ではありません。
「こうこうこういう状況で当店の経営環境は決して安穏としておられるわけではない。ついては、当店のこういったリソース(私は強みという言葉が好きくないので)を用いて、現在、カバーがあまりできていない、こうこうこういう顧客層やルートを対象に、こうこうこういう工夫をして、経営の革新(程度の差は別として)を図る予定です。だから、こうこうこういう工夫に関する費用と、それをアピールするための費用を補助してください」
というのが本来の対象と考えた方がいいと思います。
この二つ…次元が違いますよね?
そもそも、現代の消費社会は、「宣伝さえしっかりすれば、ウチの商品は売れる」というロジックは、ほぼ成立しないと考えた方が確率的にも妥当です。
その中で、業績を上げていこうとすると、お客さんをしっかり、深く観察し、かつ、毎度申し上げていることですが、「なぜお客さんは、この商品を買わなくてはいけないのか」を考え続けて、それに対応していくことが原則となると言っていいでしょう。
その際気をつけなくてはいけないことは、これまでも何度か、いくつか述べてきましたのであらためては述べませんが、
「うちの商品は、こんなにいいから」
は、お客様が買わなくてはいけない理由とはなりがたいケースが多いということには、十分注意する必要があるでしょう。
お客様が欲しいのは…いい商品じゃなく、その商品で手に入れることができるハッピーorウェルネスです。
だから、まずしっかり伝えるべきは、「こんなにいい商品だから」ではなく、そのハッピーorウェルネスの具体的シーンです。
このことは、特に、コンシューマーを対象とすることが多いお店商売では、必須、基本中の基本と考えていいと思っています。
そもそも…「いい商品」かどうかを決めるのは、売り手じゃない、お客さんです。
となると売り手としては…お客さんはどういう方で、どういう解決すべき課題をお持ちか(あるいは、そのことをお客様自身気付いていないか)を、きちんと分析して、少なくとも仮説をたててのぞむ必要があるということになりますよね。
そうすると…あ~ら不思議…自然と「現在、カバーがあまりできていない、こうこうこういう顧客層やルートを対象に、こうこうこういう工夫をして、経営の革新(程度の差は別として)を図る」ということにたどり着きますよね?
で、そこまできちんと考えて、頑張って実行していこうとする計画を、会議所さんと一緒につくってくださいね…
というのが、この補助金の趣旨と、私は理解しています。
それでは、ご健闘を、お祈りしております。