お店商売をなさる方が、絶対におさえておかなくてはいけない消費社会の3つの変化
過去にも触れたことがあったかとは思いますが、あらためて…
世の中の変化って色々あるとは思います。
少子化・高齢化・人口減少・女性の活用気運etc…
それらの多くは、新聞等でも盛んに取り上げられ、私なんぞよりはるかに詳しい事業者さんも多くいらっしゃり、私も時折ご講義いただいたりするのですが…
とってもと~っても大切なのに、認識されていらっしゃる方が極めて少ない「消費社会における3つの変化」があります。
これをきちんと押さえているorいないでは、ご商売のあり方が、場合によっては180度違ってくる可能性も高いので、あらためて、簡単に列挙しておきます。
1.あらゆるモノ・サービスがコモディティ化している(ありふれたものになっている)
今の世の中、ないものはないと言っても過言ではありません。「もう新しいモノ・サービスなんぞなくても結構です」が消費者の基本スタンスと考えた方が妥当でしょう。
2.消費情報の氾濫
総務省関連機関の調査結果から計算すると、世の中に流通している消費関連の情報のうち、消費者が、「これは消費者が消費に関する情報である」と知覚している比率は、0.0038%だそうです。話を単純化するために、チラシ換算で言うと、10万枚のうち3.8枚しかチラシだと認識されていないということです。「自分に有益な情報」と認識している割合ではありません、3.8枚しか、そもそもチラシだと思われていないということです。まあ、世の中の消費に関する情報が全てチラシということはありえない話なので、実際にチラシの「チラシだと思われている」比率は、そこまでは低くはないでしょうが、少なくとも、その比率は、近年、加速度的に低下していることだけは間違いのないところでしょう。
「もう広告宣伝は結構です、聞きたくも見たくもありません!」が消費者の基本スタンスと考えた方が妥当でしょう。
3.価値と感じる対象が大きく変化している
一言で言うと、「モノ(理美容サービス業で言うところの施術もモノです)よりココロ」、「ベネフィットよりハッピー」です。ただし、このことは、モノやベネフィットがどうでもいいということではなく、大切な前提条件として、ポジションが移行しているということに留意する必要はあります。その上で、「ああいいわ~♪」というココロのふるえとかワクワク感とかジンワリ感が重視されていますよということととらえていいかと思います。
以上の3つを簡潔に表現すると、消費者は、「売り込みはご勘弁!もう必要なモノなんて特にないです、でも、ハッピーを感じたいんです」という状態でしょう。
世の中の消費者がこう変わっているのですから…お店での商売のあり方も、それにフィットしたものである必要があるのですが…そもそも、この変化に気づいていないと、従来のあり方のまま、結果として、ギャップが生じ拡大していく一方となりかねません。
このギャップの解消が、多くのお店で最重要の、しかも、緊急の課題となっていると、日々の業務を通じて痛感しています。
キーワードは、
「ならではの、新たな、お客様にとっての価値をビジネスの中心に!」
「その価値で串刺し・徹底!」
「共感・感動・自分ごとで伝える!」
と、私は考えています。
少なくとも…「ウチの商品・サービスの良さを、たくさんの方に知ってもらうためにどうするか」が、実務上の最重要課題である時代は、とうに過ぎ去っていると考えていいと思います(もちろん、全然重要ではないというわけではありませんが)。
では、また。。。