昨日学んだこと
昨日、なるほどな~と感じる学びを実体験しました。
それは、テクニック、とりわけWEB・ITを使ったテクニックは、十二分に注意して活用しなくてはならないこと。
昨日実体験したのは、よく、メールやフェイスブックのメッセージで、「岡田さん」と名前を入れてセミナー参加や書籍等の購入をよびかける方法がありますよね、手法としてはもう新しくはないですが、あれです。
不特定多数に同時発信しているけど、WEBツールで送付先の個人名が自動的に入るしかけで、そのことを隠すやり方。…
メッセージをメールで受け取ったのであれば私も無視したでしょうが、今回の場合は、某SNSのメッセージ機能を使ってのもので、その呼びかけを普通のメッセージと位置付けて対応しました。ご丁寧に返事も出しました。お相手とは十数年前に何度もお会いしてはいましたが、有名人の方なので、おそらく一介の実務系の私のことなどは記憶の片隅にもないだろうと思いつつも、SNSで「岡田さんのために書いた云々」という表現での、ご自身の著書とセミナーのご案内だったので、半信半疑でありながらも、セミナーに行き、その受付で著書も購入しました。
案の定…私のことは、頭の片隅にも、かけらもないようでした(笑)。
この時点で、あのメッセージは、単なる広告だったことが確実になりました。
まあ、半ばそう思いつつ真正直に対応する私も私なのですが、単なる仕組みだろうとはわかっていても、「岡田さんのために書いた云々」というメッセージだったにもかかわらず、あらためて、「私、あなたのこと知りません」という対応をされると、多少でも人間関係を期待したこちらがピエロの様な気がして、気持ち的には、さすがに…(笑)。
律儀に呼びかけに応じたこちらが情けなくなりました。
当然、この方が今後おっしゃることに対しては、信頼感が薄れますね。
ITの世界には、他にも同様な危ないツールがたくさんあるのでしょう。
おそらく今回の方も、決して悪気があってのことではなく、単にITの世界では常套手段とされている広告手法を使っただけなんだと思います。
ただし、受け取った側が、「なんなの?結局、売込みだったの?」という感情を持った場合、負の倍返しがかえってくることになります。
手段の効果性にフォーカスしすぎると、その危険性が高まること、実体験させてもらいました。
そう思えば、昨日の参加費と書籍購入代は、とてもお安い授業料だったのでしょうね。
私も…自分では気づかないうちに、同じようなことになっている可能性も決して否定できない、いえ、やっちゃっているでしょう。そう思うと、とても他人事にはできない…。
信頼には、能力に対する信頼と意図に対する信頼があるとはよく言われるところです。
「能力に対する信頼」は挽回しやすいですが、一旦損なわれた「意図に対する信頼」はなかなか挽回しづらいとも。
今、face to faceの店舗の力が見直されているのは、こういった行き過ぎたIT化の反動があるのかもしれませんね。