なぜ、サロンコンセプトが大切なの?Part 1
おはようございます。
皆さんの中には、「お店のコンセプトはよくよく考えないといけないよね」という事を耳になさった方は多いと思います。かくいう私も、「考えないといけないよね」どころではなく、
「コンセプトこそ命!!!」
と折に触れて断言しています。
そもそも、コンセプトとはなんなのでしょうか?
その答えとしては様々な見解はあるとは思うのですが、原点にかえって言葉通りに日本語に訳すと、「概念」ということになろうかと思います。
では、「概念」とは何ぞやですが、辞書をひくと「ある事物の概括的で大まかな意味内容」なんだそうで、「概念と心的カテゴリーとは結果としてほぼ同じものをさす」というようなことをおっしゃっておられるエライ先生もいらっしゃるようです。
ま、このブログは辞書でも学術書でもないですから、例によって、私なりの解釈でバサッと単純化して表現すると、
コンセプトとは、「○○とは何ぞやである」の簡潔な表現である
ということでいいのではないかと思います。
で、そのコンセプトづくり、すなわち、コンセプト・メイキングとか、私の言葉で表現するとコンセプト・デザインの基本要件として、私は、以下の3点をあげています。
1.誰の
2.どんなハッピーを
3.どう実現するか
です。この点は、これまで何度も述べてきましたのでここでは詳細は省くとして、では、なぜ、このコンセプトが大切なのでしょうか?そして、言葉として表現する必要があるのでしょうか?
その答えについては、前述のエライ先生のおっしゃる”カテゴリー”という言葉に、ヒントがあると思います。
カテゴリー、言い換えると、「このお店が、自分にどういうことをするお店なのか」=カテゴリーの認識がお客様側にないと、そもそも、そのお店は、お客様にとって、なんの意味もない、単なる物体でしかないわけで、たとえ認識があったとしても、「あ、(数ある)美容室ね」程度の認識だと、“one of them(全国に23万あると言われている美容室の中の一つ)”として埋もれてしまう=事実上存在しないに等しいことになるわけで、だからこそ、「いえいえ、うちは、こうこうこういう美容室です」ということを概念化したコンセプトが大切なわけで、そして、それを簡潔に、きちんと伝えるのに最も強力な手段が、言葉なのです。
ということで、とてもとても大切なサロンコンセプトなのですが、近年、このサロンコンセプトに関して、とっても大きな問題がクローズアップされてきているのです。
(Part2に続く…)