劣後ローン
画像は、今朝の日経新聞の記事です。多少でも中小企業の財務に関係した経験のある方なら、この動きはとても気になるところでしょう。
大企業にくらべて資本に厚みのない中小企業のうち、少なくはない企業では、ある意味、債務超過回避との戦いがあります。新たな経営革新を行うにあたっては、特にその立ち上げ時には、先行投資故にそのチャレンジ自体が一旦は利益の押し下げ要因になりかねない面もあり、それゆえ、思い切ったチャレンジがしづらいというケースもまま発生します。
劣後ローンは、借入でありながら自己資本と同様と見なされますので、その効果は極めて大きなものがあります。もちろん、今回のこの動きの主目的である金融円滑化法後の着地対策という意味でも同様orそれ以上の効果が見込めます。
ただし・・・この施策も本業は安定してキャッシュフローを生み出しているという前提がないと、そもそもその検討対象にもなりえません。歯を食いしばってでも、そのレベルにまで早く到達すること…。
こういった一連の金融円滑化法後をみすえた動き、美容サービス業事業者の経営にも直接的・間接的に見過ごせない影響が、今後出てきます。「ウチは1店舗しかないから」とか、「ウチは楽ではないけど、今までちゃんと返済しているから」という事業者さんも油断禁物です。
今後は、このテーマに関することも、折に触れお伝えしていきたいと思っています。今日のところはこのへんで。。。