加工品もいいけど、野菜そのものが食べたい!
昨日、お山の自宅(詳しくはこちらのブログをどうぞ『八雲ヶ原からこんにちは』)から下山し、いつもどおりJR比良駅前の一休さんに寄ったところ、店主の山本ご夫妻が丹精込めて育てたネギをいただきました。私にとっては、こういった比良の地元でとれた作物は、極上のごちそうとなります。
毎週自分が掃除している地で生まれた水を吸ってすくすく育った野菜たち、純朴な老夫婦(おっちゃんは昭和7年生、おばちゃんは確か10年~12年だったかと)が精魂こめて育てた作物たち…どこ産の野菜にも負けない味がします。
もちろん、私がこの数年、水源である比良山の掃除をしているという私固有の事情はありますが、それがなかったとしても、比良山の麓で育つ作物は、とっても美味しい、素晴らしい作物だと思います。
なんと言っても、水がイイ!素晴らしい価値をもっています。
ところがですね、その北比良産のお野菜やお米を買おうと思っても、これがなかなか手に入らないんですね。。。
スーパーには「滋賀県産」のお米はたくさんあるのですが、「北比良産」はないのです。
とても価値を感じて買いたいのになかなか買えない…昔よりだいぶ変わっているとはいえ、まだまだ農産物の流通の不条理を感じざるをえないこと、しきりです。
おそらく同様の産地は日本全国、とても多いのでしょうね。
農業…私はこの分野については全くの素人ですが、その素人の私ですら、確かに今後の成長産業として大化けするポテンシャルを感じます。行政もまじえ、6次産業化とか農商工連携とか、様々な成長支援活動が行われている様ですが、私の気のせいでしょうか、「農産物を使っての加工」的なものが前面に出過ぎているような…。おそらく、「付加価値を」との狙いや量産化・効率化等の事情があるのでしょうし、それはそれで大事なことだと思うのですが、もっともっとその作物・素材自体が持つ「本来の価値」を掘り起こし、きちんと消費者に伝え、そして届けることができればステキだと思うのですが…。言うは易し行うは難しで、単なる素人考えなのでしょうか。。。
私たちはどうも、経営革新とか価値創造とかいうと、つい、「これまでになかった新しい商品・サービスの開発」といったところに目がいきがちで、もちろん、それはそれでとても大切なことなのですが、そればかりではないとつくづく感じます。
今ある価値を整理して、きちんと市場・お客様にお伝えする、その結果として、お客様の頭の中に、これまで認識していなかった価値が新たに生まれれば、これは立派な価値創造だと思います。
あなたが本来持っている価値…ほんとうに洗い出せていますか?お客様に伝わっていますか?
人は自分のことはわかっているようでわかっていないもの、もちろん、かく言う私もそうです。
折にふれ、この点深く深く見つめなおすこと、これこそが、経営革新の第一歩と確信します。
さあ、今週も輝いて、あなたの舞台であなたの物語を演じていきましょう!