原因追求型と、解決志向型
「もっとたくさんのお客様にご来店いただき、喜んでいただきたい」…
そう願っていらっしゃるお店はとても多いと思います。
で、さてどうするか…、ここで思考パターンは大別すると二つにわかれるようです。
ひとつは、1「なぜ、ご来店されるお客様が増えないのか(or少ないのか)」と、その原因を追求し、それを解決することによってお客様増を図ろうとする思考パターン。
いまひとつは、2「そうは言っても、多くはないかもしれないけど、来てくださっているお客様はいらっしゃるんだから、それをヒントに」という思考パターン。
どっちも大切だと思うんですが、どうしても前者の思考パターンで考える方が、一般的には多いようです。この場合、危険なのは、知らず知らずのうちに、問題解決のラビリンスに陥ってしまう恐れがあることです。
一般的に、「問題」を生じさせている要因というのはたくさんあって、それらが複雑に絡み合い、「お客様が増えない」という現象を生み出しています。これらの因果関係も含めて明らかにし、そのたくさんの要因を全てつぶすことは理想的なのでしょうが、現実的にはとても時間がかかりますし、頭がこんがらがってしまったりします。
実務的には、まずは、「今来てくださっているお客様はなぜ来てくださっているのか」を考え、その成功要因を強化する、あるいは、そこにヒントを求める解決志向型でのぞまれるのが、多くの場合ベターでしょう。
言ってみれば、ご自分達が今やっていることのうち、いいことを強化するわけですから、やっていて楽しいですし、成果も原因追求型より短時間で出やすいというのが一般的です。成果が出てくると…自信も出てきます。。。
で、その自信の余勢をかって、原因追求型の活動にも取り組んでいくというのが、妥当という場合が圧倒的多数ではないかと思います。
その際、頭においておいていただきたいことは、お客様のご来店が(自分が思っているあるべき水準より)少ないのは、これまた大別すると2つのことが影響していること。
ひとつは、A「お客様がそのお店に行かなくてはいけない理由がわかっていないから、あるいは、行かなくてはいけない理由と感じていないから」
そして、もうひとつは、B「せっかく来てくださっているお客様が、リピーター→常連→信者と進化していっていないこと」です。
このAB2つを頭に置きながら、まずは、2のスタンスでヒントを探ってみましょう。
今来てくださっているお客様は、何らからの「(数あるお店の中から)あなたのお店を選んで行く理由」をお持ちの方が多いはずです。
そして、少ないとはいえ、信者と位置付けることができるようなお客様がもし既にいらっしゃるなら、そのお客様がなぜ信者になられたのか、考えてみましょう。きっと、そこにも大きなヒントがあるはずです。
いかがでしょうか?
こうやって整理してみると、とりあえずなすべきことは至ってシンプル、それでも、少なくとも、未整理のままで、やみくもに「それ~チラシだ~ブログだ~SNSだ~!」と、目に見えやすいツール類レベルに頼るより、遥かに効果的・効率的なのではないかと思います。
(これらツール類が効果的ではないということではありませんので、誤解なさらないでくださいね、ツール類以前に、きちんと整理しておくことがありますよねということで…)
それでは。