経営企画室便り
詳細については、いずれ流れますが、ちょっとだけ前ふりということで・・・
3月下旬~4月初旬、某企業様のお力添えのもと、
大阪市内で2回、東京都内で1回、
「ちいさなビューティーサロンのための経営計画デザインセミナー」
と題するお話をさせていただきます。
カットと経営計画を、デザインというキーワードでくくり、「同じプロセス」とした前代未聞の経営計画セミナーとなる予定です。…
フレームワーク、あるいは、数値計画依存度がともすると高くなりがちだったこれまでの経営計画、事業計画の権威的イメージを破壊し、お店現場での日々のお客様との接点の中で使えるような、これからの時代にふさわしい新たなイメージの再構築が、少しでもできたらいいなと思います。
私は、基本、セミナー講師はあまりせず、ましてや多少とも補助金に関するものは過去一度もしていませんが、ビューティ業界の発展に貢献する「ベッピンさんプロジェクト」メンバーとして、今回は例外としてつとめさせていただきます。
以下は、そのセミナー案内のさわり(案)です。↓
アベノミクスをビューティサロンに!
『小さなビューティサロンのための経営計画デザインセミナー』
~話題の『創業促進補助金』・『小規模事業者持続化補助金』活用ポイント付き~
「経営計画?なんか難しそう、メンドくさいし…」そう思っていらっしゃいませんか?いえいえ、実は簡単、ヘアデザイン、ネイルデザイン、フェイシャルトリートメントといった、皆さんの日々のお仕事と同じ様に“デザイン”するようなプロセスで組み立てると、シンプルでわかりやすく、しかも“使える”計画になるんです。デザインする対象が、ヘアやネイル等から、“あなたのサロンが繁盛するストーリー(物語)”へと変わるだけ。(以下、省略)
今日、週明けにも小規模事業者持続化補助金の要項が発表になるとみられています。
今回は、予算が昨年比2.5倍(+100億円)となっています。
連れて、各地の商工会議所等で経営計画セミナーが、次々と開催されることでしょう。
もちろん、それらのセミナーの受講もおススメしたいですが、正直、ビューティビジネスの特性にそったセミナーではない確率は高いでしょう。それらのセミナーは、色々な業界の方が受講できるものである必要があり、どうしても最大公約数的なものとならざるをえない。それと、3Cや4PやSWOT等のフレームワーク依存度の高い従来型のものともなりやすい…仕方がないところです。
でも、そういった従来型のものは、今の消費社会にはあわないものとなってきています。特にB2Cビジネス、とりわけビューティサロンでは…。
このセミナーは、そういった点を補完する位置づけとも考えています。
ワタシは、全国ベースで、最低3000件のビューティビジネスの採択が実現してほしい、そう考えています。
中小企業庁からは、「3万件の採択数を目指す」と出ています。
全国の小規模事業者数は334万件、そのうち、ビューティサービス事業者さんは、おそらく10%を超えています(理容含む)。
3万件の10%で3000件です。
いえ、この制度の趣旨・内容からすると、20%の6000件でもおかしくない!
昨年の実績は…正確にカウントしたわけではありませんが、ザッと試算したところ、おそらくよくて2%程度?ひょっとしたら1%未満?
そんな悲しくなる状況は終わりにしたい、そう願っています。
それでは!
今年版モノ補助が、サービス業でまともに使えるかどうかを判断する重要要件のひとつ、
「中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドライン」
が、経済産業省から発表されました!(現物はこちらからダウンロードしてください)
今後、このガイドラインにそっているかどうかが、革新的サービスかどうかの判断基準になることでしょう。
当然、モノ補助に応募する際も、このガイドラインに準拠していることが求められるでしょう。
現時点で、基本的考え方を記述している第3章まで目を通しましたが…
ちょっとした衝撃を受けています。
特に、生産性向上式の分子にあたる付加価値向上に関するところ。…
●未だ満たされていない社会のニーズを掘り起こすべし
●誰に、どのような価値を、どのように提供するのか、コンセプトを確立し、それに基づき一貫させるべし(コンセプトファースト)
●仮説-検証-ノウハウ化のサイクルを回す過程を組みこすべし
これって…まさに、ベッピンさんプロジェクトがベースにしているデザイン思考そのものじゃないですか!
しかも…上記の考えをベースとして、その実現手法として10個の手法を列挙していますが(おそらくモノ補助応募の際は、その10個のうちどれに相当しますか?なんて☑をつけさせるのでしょう)、その中にある「ブランド」の定義に関するものとして、「顧客がサービス・商品の価値や品質を体感・実感でき…デザインコンセプト自体に顧客が価値を見出す」とありますが、これまた、ベッピンさんプロジェクトも依っている「ブランドエクスペリエンス」そのものじゃないですか!
ベッピンさんプロジェクトにフォローの風がふいている?
そして、具体的名称はあげられてはいないものの、サービスを組み立てるにあたっては、ビジネスモデルキャンバスやカスタマージャーニーマップ等デザイン思考ツールの有効性をうかがわせるような記述があちこちに…。
お上の考え方が、大きく変わってきていることがうかがえます。
当然、それにあわせて我々も、業務提供のあり方、基本的思考を適合させることが求められてくるでしょうね。楽しみな時代になりそうです。
尚、分母の効率化のところは…やっぱりITがポイントとされていますね、予想通りです。
この内容であれば、革新的サービスとして該当するものは、私が関係している企業さんの中でも、何件かありそうです。
残るは…
モノ補助の要項が発表されて、そこにある補助対象経費がどうなっているかですね。。。
おそらく、来週にも要項が発表され、募集が開始されそうな感じがします。
おはようございます。
「ただいま待ち時間が…」
別に、街中のリラクゼーションサロンの店頭でよく目にする
「ただいま待ち時間なしでご案内できます」
の掲示物に関することではありません。
当オフィスの業務のことで…
とてもありがたいことに、特に今年に入り、過去に覚えがないほどの、本当にたくさんの案件のご依頼・ご相談をいただいています。感謝感謝の日々です。
現在、フル回転にて順次ご対応させていただいていますが、もともと私自身、職人気質の強いところがありまして、非力ではあっても、可能な限りそれぞれの案件に全力で取り組ませていただきたく思っていて、そうなると、物理的にも時間的にも、制約される面が少なからずあります。
ということで、現在、業務をお受けしてから着手~ご提供~完了が、スケジュール的に遅れが生じはじめています。本当に申し訳なく思っています。
幸い、既にご案内させていただいたとおり、大阪中小企業診断士会内にBeauty Business Project(通称:ベッピンさんプロジェクト)が立ち上がり、頼もしいメンバーと共に、ビューティサロンの皆さま方のパートナーとしての活動をスタートしており、今後は、そのメンバー共々積極的に活動、対応力も格段にアップしてくると思われますが、超目先に関しては、ご依頼へのご対応について、少々お待たせしてしまう、あるいは断腸の思いでご辞退せざるをえない案件が出てくる可能性が出てきています。
私としては本当につらいところなのですが、さりとて、「今こそかきいれどき」みたいに、あれもこれもお受けして、それが原因で、万が一でも自分自身が納得できないレベルの業務のご提供になってしまうこととなるのも、断じてあってはならないことと考えています。
ということで、ほんの短期間とは思いますが、今後、ご依頼・ご相談をいただく方は、誠に申し訳ありませんが、以上のことを予めご了解のほど、お願いいたします。
プロジェクトは、メンバーの質・量共、今後急速にパワーアップとなる見込みで、今のところ、4月の声が聞こえる頃からは、かなりダイナミックな動きも可能となるのではないかと予測しています。
生意気この上ないことで、本当に、ホントに、申し訳ないことと強く思っています。
よろしくお願いいたします。
(Part1はこちら、Part2はこちら)
「(従来一般的とされてきた)事業計画をまとめるプロセスが、現代の消費社会の実態にあわなくなっている」
読者の皆様の中に、もし、中小企業診断士のお仲間、あるいは、会計事務所の方、金融機関の方等、事業計画に関係する機会が少なからずある方がいらっしゃった場合、「聞き捨てならず!」とお感じになられる方もいらっしゃることでしょう。
ハイ、でも、私はそのことを強く感じています。
事業計画の策定プロセスは、各種あるのですが、その手の書籍やセミナー等でよく述べられている一般的なものは、だいたい、下記の様なプロセスのものが多いようです。
1.自社(自分)の強み(経営資源or強み弱み)を棚卸しましょう。
2.外部環境(市場・競合・トレンド等マクロ・ミクロ)を分析しましょう。
3.基本戦略を組み立てましょう(参入市場・方向性、事業コンセプト等)。
4.個別戦略を組み立てましょう(商品-差別化要因・価格・チャネル・プロモーション等)。
5.アクションプランを立てましょう。
6.数値計画を組み立てましょう。
1・2の前に、「経営理念を明確化しましょう」「ビジョンを明確化しましょう」というステップが入ることも多いとは思いますが、それも含めて、多少の違いはあったとしても、多くの場合は上記のプロセスに準じていることが多いのではないでしょうか。
私のホームページ内にも、実は似たようなプロセスの図示があったりして…(変更しなくちゃと思いつつ、そのままになっていて…汗)。
結論から言うと、従来は一般的とされ、教科書にも「こうだ」とされることが多かったこのプロセスが、現代の消費社会の実態にあわなくなっていると、私は実感していて、そのズレが、コンセプトのコモディティ化・曖昧性にもつながっているのではないかと考えています。
もちろん、このステレオタイプのプロセスが有効である場面もまだあるのですが、特に、B2Cビジネス、その中でもビューティサロンの創業・開業・新事業・経営革新といった、創造的シーンにはあまり適さなくなっていると確信しています。
(Part4に続く…)
シリーズ前回と、少し間があきましたが、Part2です。
そのクローズアップされている問題のうち、最大のものとは何か…
それは、
コンセプトのコモディティ化・曖昧性です。
「コンセプトが大事なんて、耳タコだよ~!」とか、
「うちはちゃんとコンセプトがあって、これこれです」とかおっしゃるお店は多いことでしょう。
確かに、特に美容室業界においては、コンセプトという言葉が、あたかも業界常識用語として使われてきたような歴史があるようで、「何をいまさら」という反応をなさる方も少なくはないのですが、それでも、生意気なことを申し上げる様で誠に申しわけないことなのですが、日頃街を歩いていても、業務の中でも、なるほどハッと少しばかりの新鮮な驚きを感じるコンセプトに遭遇する機会は、正直、本当に稀です。
1.耳さわりはきれいだけど…ボワ~…ex.「あなたの美を応援…」etc.
2.それって…他でもよく聞くんだけど…ex.「地域密着の…」「感性の高いあなたのためのトータルビューティ」etc.
3.それって…そもそもコンセプト?…ex.「ヨーロッパ風アンティークサロンです」etc.
4.そもそも…ない。(さすがに多くはないですが)
結果、「23万件のうちの1件」として埋没という悲しい状況になっているサロンが、急増していると実感しているのは、おそらく、私だけではないことでしょう。
今までは、多少ボワーッとしてても、「よく聞くよね」でも、なんとかなってきたのでしょうが、それがなんともなりがたい状況が急速に進展しているかと…。
ここではあらためて、その背景で進展している「世の中の大きな変化」については述べませんが(私の過去のブログをご覧いただければ、たくさん出てきますので)、おそらくこの問題は、サロン経営の根幹にかかわるような重要なものとなっていることと、実感することしきりです。
では、なぜ、「コンセプトが大切なのはわかっているのに、コモディティ・曖昧なものとしてしまうのか、なってしまうのか」…。
ひとつは、理・美容師さんにしても、エステティシャンさんにしても、ネイリストさんにしても、その他においても、専門業界の技術者として独立されるわけで、となると、勤務・修行していた時代の経験が最大のリソースとなっているわけであって、それも関係してか、経営に関しても、その業界のこれまでのあり方も一緒に踏襲して独立なさる傾向が強いということが大きく関係しているからということは、業界内外で指摘なされる方は多い様で、私も確かに、それはあるだろうな~とは思うのですが、それに関しての議論は他の方にお任せするとして、ひねくれ者の私としては、これとは別に、もうひとつ、大きな要因があるのでは?という仮説を持っています。
それは…開業・創業時、サロンオープン時に組み立てる、ビジネスプラン・事業計画の策定プロセスにあるのではないかというものです。
早い話が、従来一般的とされてきた「こうやって事業計画をたてましょう」という、そのステレオタイプが、現代の消費社会の実態にあわなくなっているのではないかということです。
そして、それは、私の様な、お手伝い側の責に帰する面が、大いにあるのではないかとも思っています。
(Part 3に続く…)
取り急ぎ、ご報告させていただきます。
以前、一般社団法人大阪中小企業診断士会内において、理・美容室、エステサロン、リラクゼーションサロン、ネイルサロン、アイサロン等ビューティサロンの皆さまのご繁盛を応援する専門チームとして『Beauty Business Project』の結成準備中であることをお伝えしましたが(こちら)、1月14日の理事会にてご承認をいただき、始動しました。
関係者の皆さま、ありがとうございました。
ビューティーサービス業の皆さま、お待たせしました。…
実力派のメンバー7名が、皆さまと伴に歩んでいきます!
メンバー数は、プロジェクト進捗にあわせ、増えていくものと考えられます。
まずは、きっかけとして…
アベノミクスを、ビューティサロンへ!
時代は変わる!
既にご存知の方は多いとは思いますが1月9日、平成26年度補正予算が閣議決定され、経済産業省関連の施策が公開されています。
内容はこちら↓
http://www.meti.go.jp/main/yosan2014/hosei/index.html
このうち、中小・小規模事業者向けの補助金のうち主要なものは、
「4.地域の産業振興等による経済活性化」
というところにあります。
私は補助金ビジネスをしているつもりは全くありませんが、さりとて、皆さんの社外経営企画室として特に事業計画策定のお手伝いさせていただく過程で、使えるものについてはご案内し、お手伝いもさせていただいています。
「どうせやるなら、使えるものは使っていただく」のは、経営企画室として自然なことですので。
より詳細な内容は、補正予算成立後、各施策の募集要項の発表を待つ必要がありますが、現時点で、主要なものについて、私なりに感じているところを、以下、簡潔に述べさせていただきます。
1.創業・第二創業促進補助金…50.4億円
ご存知創業促進補助金、前年より若干予算が増額となっているようです。
発表された内容を見る限り、実務的には、前年と大きな違いはなさそうです。
いつ以降の創業が対象になるかによって変わってくるでしょうが、昨年ver.に準じて、H26年4月以降開業の事業者さんが対象という可能性は十分考えられますので、該当しそうな方は、昨年の様式を使うなりして、できるだけ早く、ご準備をスタートさせることを強くおススメします。
理美容サービス業は、大変開業が多い業界、対象になりうる方は、非常に多いことでしょう。
私としても、昨年まで同様、認定支援機関として志に共感する方の案件は、今年も積極的に、かつ、全力で取り組んでいきたいと考えています。
2.小規模事業者持続化補助金
これが含まれていると思われるのが、「小規模事業者支援パッケージ事業」です。
予算額は252.2億円と、なんと、昨年の1.7倍ほどに大幅増額となっています。
この補助金については、昨年もご利用を皆様につよくおススメしましたが、私としては、まさに理美容サービス事業者さんのための制度といっても過言ではないと、確信を持っています。
昨年と異なるところでは、「複数の事業者が連携した共同事業-上限500万円」というのがあって、大変興味がそそられるところではありますが、その他については、昨年ver.と大きな変更点は、どうやらなさそうな感じです。したがいまして、これも創業補助金同様、昨年の様式を使うなりして、できるだけ早く、ご準備をスタートさせることを強くおススメします。
※昨年版の小規模事業者持続化補助金の要項等は、日本商工会議所のホームページ内にあります。
3.ものづくり・商業・サービス革新事業
昨年は、期待させるだけさせて、出てみたら全くの期待外れで憤りすら覚えたモノ補助ですが、今年ver.は、案内を見る限り、すこ~し状況は変わっている可能性がありそうです。過度な期待は禁物ですが…。
一見して目についたのは、
「中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドライン」で示された方法で行う革新的なサービスの創出」
なる一文、昨年はなかったものです。
昨年ver.では、「そもそもサービス業の革新とはなんぞや、どうやって革新性を判断する?」ということが問題としてあり、「経営革新計画の承認を受けていることが要件」ということも、まことしやかに噂されたりしましたが、どうやら、今年は、その基準を決める様です。
このガイドラインなるものは、今後発表となるのでしょうが、実は、昨年6月、「サービス業の高付加価値化」に関して、実に興味深い報告書が経済産業省から出ていて、おそらく、今後発表されるであろうガイドラインと、なんらかの関係があるものと、私は推測しています。
その報告書とは、これです。↓
『サービス産業の高付加価値化に関する研究会の報告書』
この中には、我が国のサービス業の生産性向上を図るにはどうすべきと経済産業省が考えているか、ヒントが網羅されている感もしています。
内容をざっとみたところ…「ああ、やっぱりか~」と個人的にはウ~ンと感じるところは大いにありますが、「お役所の立場としては、こうなるんでしょうね」と、ある程度わかる気もします。
事例として、ビームスの事例が出ていますが、ああいったITを使った仕組みの構築とか、少子高齢化等に対応した、これまたIT等のシステムを使った新たなサービスや仕組みをイメージしてそうな気がします。
たぶんですね、お上としては、新たな魅力的なサービスができたとしても、それが従来通り労働集約型のものであった場合、生産性向上に寄与しないとのスタンスなのかしらと、この報告書を読んでいて感じました。
ま、私の個人的感想はこの際横に置いておくとして、ご興味のある方はこの報告書を一度ご覧いただき、該当しそうな事業構想をお持ちの方は、要項が発表されたらすぐに応募にあたっての事業計画が組み立てられるよう、少なくとも事業概要の整理は早速スタートなさることをおススメいたします。
上記の3つ、おそらく、いずれも2月下旬~末に要項発表と同時に応募受付開始、第1次締切は3月下旬~末となると思います。
他の多くの方も唱えておられますが、可能であれば、その一次締め切りに間に合わせた方がいいと、私も思います。
今後も続報が入り次第、ご案内させていただきます。
おはようございます。
皆さんの中には、「お店のコンセプトはよくよく考えないといけないよね」という事を耳になさった方は多いと思います。かくいう私も、「考えないといけないよね」どころではなく、
「コンセプトこそ命!!!」
と折に触れて断言しています。
そもそも、コンセプトとはなんなのでしょうか?
その答えとしては様々な見解はあるとは思うのですが、原点にかえって言葉通りに日本語に訳すと、「概念」ということになろうかと思います。
では、「概念」とは何ぞやですが、辞書をひくと「ある事物の概括的で大まかな意味内容」なんだそうで、「概念と心的カテゴリーとは結果としてほぼ同じものをさす」というようなことをおっしゃっておられるエライ先生もいらっしゃるようです。
ま、このブログは辞書でも学術書でもないですから、例によって、私なりの解釈でバサッと単純化して表現すると、
コンセプトとは、「○○とは何ぞやである」の簡潔な表現である
ということでいいのではないかと思います。
で、そのコンセプトづくり、すなわち、コンセプト・メイキングとか、私の言葉で表現するとコンセプト・デザインの基本要件として、私は、以下の3点をあげています。
1.誰の
2.どんなハッピーを
3.どう実現するか
です。この点は、これまで何度も述べてきましたのでここでは詳細は省くとして、では、なぜ、このコンセプトが大切なのでしょうか?そして、言葉として表現する必要があるのでしょうか?
その答えについては、前述のエライ先生のおっしゃる”カテゴリー”という言葉に、ヒントがあると思います。
カテゴリー、言い換えると、「このお店が、自分にどういうことをするお店なのか」=カテゴリーの認識がお客様側にないと、そもそも、そのお店は、お客様にとって、なんの意味もない、単なる物体でしかないわけで、たとえ認識があったとしても、「あ、(数ある)美容室ね」程度の認識だと、“one of them(全国に23万あると言われている美容室の中の一つ)”として埋もれてしまう=事実上存在しないに等しいことになるわけで、だからこそ、「いえいえ、うちは、こうこうこういう美容室です」ということを概念化したコンセプトが大切なわけで、そして、それを簡潔に、きちんと伝えるのに最も強力な手段が、言葉なのです。
ということで、とてもとても大切なサロンコンセプトなのですが、近年、このサロンコンセプトに関して、とっても大きな問題がクローズアップされてきているのです。
(Part2に続く…)
皆さま、あけましておめでとうございます!
私も本日より仕事スタートです。
まだまだ未熟者の私ですが、少しでも皆様のお役にたてるよう、精一杯取り組んでまいりますので、どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
2015年の年頭にあたり、本年の活動指針を、以下の様にたてました。
1.アベノミクスをビューティサロンへ!
別に、自民党・安倍政権を応援していきますということではありません(笑)。
ここではアベノミクスという言葉を、アベノミクスそのものではなく、公的支援策を総称するわかりやすい表現手段として用いています。
年明け早々より、緊急経済対策の裏付けとして、H26年度補正予算、ついで、H27年度本予算の具体的内容が続々と明らかになってきます。
ものづくり補助金、創業補助金もその中に盛り込まれていますが、私はなんといっても、小規模事業者持続化補助金が最大の目玉と考えています。
これら補助金だけではなく、様々な公的支援策がこれまでも実施されており、今後も実施されます。
ところが…この公的支援策が理美容サービス業で十分活用できているかというと…正直、心もとないものがあります。
下記のデータをご覧ください。
実態からすると、生活関連サービス業・娯楽業のほとんどが、理美容サービス業(周辺サービスも含めて広義の意味で)と考えても支障はないと思われます。
小規模事業者総数に占める比率が10.7%、ところが、代表的公的支援機関として名実ともに位置づけられる商工会議所の会員総数に占める比率は、わずか2.5%となっています。
私の、10年間の企業側の経営企画室長としての経験からしても、商工会議所は非常に親近感を感じる存在であり実際所属もしていましたが、それでもこれだけ低い比率ということを知り、正直驚きました。
これは、会議所の方々が、理美容サービス業を嫌がっているからでしょうか?
いえ、そんなことは断じてないということは、私も2年半ほど前から少しではありますが、商工会議所さんの案件をお手伝いさせていただくようになった経緯から、確信をもって言えます。
ではありますが…おそらく…他の公的支援機関の活用度となると、これよりずっと低いであろうこともまた、推測できるかとも思っています。
なぜ、そうなるか?
理美容サービス事業者さんと、公的支援機関さんとの間にある、ほんの少しの“質的ミスマッチ”が原因と、私は仮説を立てています。
その具体的内容についてはここでは省かせていただきますが、その質的ミスマッチの解消に微力ながら積極的に取り組んでまいります。
その一環として、他の諸先輩診断士数名のご賛同をいただき、一般社団法人大阪中小企業診断士会内において、ビューティビジネス・プロジェクトを結成すべく、理事会にご審議いただく予定となっています。
ご審議の結果、どうなるかは不明ですが、仮に、ご承認をいただけなかった場合でも、例え独りであっても、わずかずつであっても、その“質的ミスマッチ”の解消に、微力を尽くしていきたいと考えています。
公的支援策の周知と活用度の向上は、私たち中小企業診断士の、大切な責務のひとつであると私は位置づけていますので。
具体的活動状況については順次、ご紹介させていただきますので、ご期待くださいませ。
2.『ブランド・エクスペリエンスデザイニング』を中心に、業務に取り組みます!
前述の1にも関連しますが、理美容サービス業の皆さまの特性を十分考慮してまとめた『ブランド・エクスペリエンスデザイニング』を中心において、業務提供させていただきます。
以下は、そのフロー図です。
各ステップの詳細は、今後順次ご説明させていただくとして、まずは、「こんな感じ」とご理解いただけましたら幸いです。
全体を通して、ロジカル・システム思考を主軸としたものではなく、デザイン思考が主軸となっています。
私は、診断士になって以降5年間のコンサルティング活動、その後10年間のビューティーサービス関連企業の経営企画室長としての実務経験、そして、2012年7月以降再開した独立診断士としての経験から、ビューティーサービス業には、ロジカルシンキングアプローチは適さないと判断せざるをえないと感じています。もちろん、ロジカル思考の全てが役にたたないというわけではなく、有効となるシーンは少なからずあるのですが、それでも主軸とするには適さないと考えています。
特に、創業前後における事業プラン策定時、経営革新を図るにあたっての事業プラン策定時においては、上図右上に表現されている「従来アプローチ」は、近年の消費社会の変化を考慮すると、妥当ではないと考えています(ビューティサービス業以外のBtoCビジネスの多くについても同様なことが言えようかとも)。
ビューティサービス業に適するのは、ロジカルシンキングよりも、デザインシンキングです。
ところが、現在、公的支援の世界において主軸となっているのは、正直ロジカルシンキング、このことが、前述の質的ミスマッチの一因ともなっていると、私は感じています。
ということで、このフローを私の業務体系として位置づけ、取り組んでいきます。
3.連携を図っていきます!
2012年7月の独立診断士としての活動再開以降、私は独りで業務を組み立てることが多かったという実態があります。これは、正直に白状しますと、公的支援の世界、もっとハッキリ言ってしまえば、中小企業診断士の世界ではこの10年~20年の間にロジカル・システムシンキングに基づく業務が主軸となっていった感があり、これまた正直、経験上、そのことに対して違和感も少なからず感じていた私の業務のあり方が、他の諸先輩方にかえってご迷惑になる可能性を恐れてのことでした。
しかし、ことここに至って、それは、諸先輩・ご同輩の皆さまに対して、むしろ大変失礼なことと思うようになりました。私の不遜であるとも…。
何より…1で述べた、困った現況を解決するためには、たくさんの諸先輩方・ご同輩の皆さまのお力添えをいただかなくては、到底果たしえない…。
診断士さんに限らず、多分野の方との接点を求めてまいりたいと思います。
以上です。
皆さま、あらためまして、今後とも、よろしくお願いいたします。
長文を最後までお読みくださり、ありがとうございました。
今日30日は、証券取引所も大納会ですね。
その昔、証券会社に勤務していた私としては、不思議なもので、昔の感覚が残っていて、大納会を迎えてようやく「ああ、今年も終わるんだ~」という気になります。
振り返ってみると、2014年は私の業務プロセスの軸が急速にクリアになってきた年だったように思います。
その業務プロセスを数式で表現すると、どうやら、
●1式…顧客価値/デザイン・プロセス=あるべき資産…
●2式…あるべき資産-今ある資産=必要な資産
という感じで整理できるかしらと感じています。
さっぱりわけがわかりませんね(笑)。
実は非常にシンプルな数式でして、要は、
1st Step らしい・ならではの・新たな、お客様にとってのハッピー像をクリアにする。
2nd Step そのハッピーを実現するために、ビジネスモデル等プロセス(商品・サービスもそのひとつとしての位置づけ)をデザインする。
3nd Step そのプロセスを実現するために必要なリソース(資産)を明確化し、現時点で足りないリソースを調達する。
という、いつも申し上げていることを数式の形で表現したにすぎません(笑)。
2015年、どの様に皆様のお役にたたせていただくかについては、年が明けましたらあらためて述べさせていただきますが、この数式で表現された思考をベースとして業務をすすめていくことが、より求められ、かつ、成果をご提供できる年にできそうな気がして、今からワクワクしています。
どうぞ、ご期待くださいませ。
2014年、大変お世話になりました。
ありがとうございました!
それでは皆様、どうぞ、良きお年をお迎えくださいませ。