経営企画室便り
2014年も大詰めですね。 このブログをご覧になられている読者の皆様は、ビューティサービス業をはじめとしたお店商売をなさっておられる方が多く、大晦日ギリギリまで、あるいは年中無休で頑張っておられる方も大変多いと思います。 本当に、ご苦労様です。
さて、ご承知のとおり、12月27日(土)、緊急経済対策が閣議決定されました。 内閣府のホームページにその具体的内容が公開されているのですが(こちら 、特に資料2)、それを確認すると…理美容室をはじめ、エステ・リラクゼーション・ネイル・アイラッシュ等のビューティサロンにピッタリの支援策・補助金 があります。
●目玉は、小規模事業者支援パッケージ事業(小規模持続化補助金)! なんといってもこれです!前年度補正予算でも同じ支援事業が盛り込まれ、その具体的施策として、小規模事業者持続化補助金(以下、持続化補助金)が実施され、応募が殺到、予定変更となり、早期に終了となりました。 (前回補正予算ver.持続化補助金の内容は、日本商工会議所HP 、および、私の過去の投稿1 ,2 ,3 ,4 ,5 ,6 をご参照ください) その事業が、今回も入っています。しかも、拡充の方向 であることは、選挙前の自民党・公明党の公約、そして、発表された経済対策に関する公明党のニュースで、「持続化補助金を拡充する」と明記されていますので、来年早々閣議決定後、通常国会での早期成立を目指すH26年度補正予算の中に、それなりの規模・内容で盛り込まれてくることは、ほぼ間違いないところだと思われます。
サービス業の場合、対象となる事業者さんは、従業員5人以下の事業所さんですが、オーナーさんは人員数から除外ですし、ビューティ系サロン業界の特性上、かなりのサロンさんが対象となると思われます。 現在の理美容サービス業のサロン数は、ざっと40万近いと思われ、仮にそれが38万、うち小規模事業者さんが8割として、約30万件のサロンさんが対象となる可能性があります。 しかも、この補助金は、新たな販路開拓等を対象としたもので、チラシ・WEB等の販売促進が補助対象経費 となっており、まさにまさに、理美容サロンのための補助金と考えても過言ではないほど です。
しかし、H25年補正予算ver.の採択結果を見ると(日本商工会議所経由第二次受付分のみだけですが)…
①大阪 採択数165件 うち理美容サービス業と思われるもの10件(3件は私が存じ上げている事業者さん) ②兵庫 採択数124件 うち同上7件(同上1件) ③大阪+兵庫 同上289件 うち同上17件 理美容サービス業比率5.9%
同補助金は、日本商工会議所・商工会連合会経由合算の全国ベースでは3147件(1次)+10180件(2次)=13327件 が採択されていますので、③の比率をあてはめると、うち理美容サービス業の採択件数は全国で784件 と試算できます。 日本商工会議所経由分と商工会連合会経由分間の採択率の開き、および、1次と2次間のそれを無視して(未発表なので)、仮に採択率が1次2次あわせて40%だったとすると、
784件÷40%=1960サロン
の方が、応募なさったことになります。 30万サロンのうち、1960サロン、率にすると、たったの0.65% です。
現在、全国の小規模事業者数は334万、とすると、理美容サービス業の比率は8.9% となります。 これに対して、前述の5.9%や0.65%を多いとみるか少ないとみるかは見解の分かれるところでしょうが、この補助金が、どちらかというとBtoCの、しかも、お店商売をかなり強くイメージしていると考えられることから、私は、正直、とんでもなく低い数字であると言わざるをえない と確信しています。低めに考えても、この5倍程度はあっても全然おかしくない…。
実にもったいないというかなんというか…
なぜそうなるのかについては、色々感じるところはありますが、まずは、全国津々浦々の理美容サービス業の皆さんに、その内容をしっかりとお伝えし、ご検討をおススメすることは、公的施策の周知・お手伝いが業務のひとつとなっている中小企業診断士として、私は責務と考えています 。
ということで、まずは、ご案内させていただきました。
このほかに、これまた理美容サービス業の創業に使いやすい創業促進補助金 もリストの中に入っていますので、今後も続報が入り次第、都度、お知らせさせていただきます。
尚、これまでもそうでしたが、補正予算の補助金は、第1回目の募集は3月中旬~下旬締切となります。 補正予算成立は2月でしょうから、募集開始から締切まで1ヶ月もないことになります。例外はありますが、1か月未満でそれなりの事業計画をたてるのは、多くの場合容易ではないでしょう。 1次を見送ってじっくり準備をして2次以降にかけるという手もありますが、例年、ほぼ例外なく、1次の方が2次にくらべて採択率が高い という傾向があり、既に構想している取組みがあるなら、今から準備をして1次に間に合わせた方が得策 と考えられます。
ぜひ、ご検討くださいませ。
昨日、とても興味深い報告書を目にしました。 これです。『国際競争力強化のためのデザイン思考を活用した経営実態調査』報告書 お時間のある時にでも、ご一読なさることをおススメします。 (実物はこちら からどうぞ) いや~経済産業省さん、いい報告書をだしてらっしゃるじゃないですか! (実務は野村総研さんですが)
以前からこのブログでも、今の消費社会の変化への適応のためには、特にB to Cビジネス、とりわけビューティサービス業においてはロジカルアプローチでは限界があり(というよりも、むしろ、あまり使えない)、もっと、生活者たる人を核としたアプローチで課題解決を図っていく必要があるということを唱えてきました。 その中で、私は、今後はブランディングエクスペリエンス・デザイニングの観点からの業務体系でお仕事をしていくつもりでいることも、先日、述べさせていただきました(こちら )。
そのベースとなる思考法は、すなわち、言いかえれば、ビューティサービス業の課題解決に適するのは、(ロジカル思考ではなく)デザイン思考だと思っています。 この報告書は、むしろ、製造業をイメージしつつ書かれている様ですが、製造業よりビューティサービス業にピッタリである理由も、この報告書から十分読み取れるものと思います。
ロジカル思考とデザイン思考では、事業計画策定にあたってのアプローチも、根本的に異なります。 その違いを図示したものが、下図です(同報告書P14より抜粋)
創業関係業務に関係している方は、「アッ!」と思うところがあることでしょう。 はい、上図左側「従来のアプローチ」による事業計画の策定は、これまで創業計画で一般的とされてきたアプローチです。今、全国各地で創業スクール等の企画がたくさん行われていますが、おそらく、そのかなりの割合が、依然、このアプローチをとっておられるのではないでしょうか?
結論から申し上げますと、この従来型のアプローチ、もちろん、今後も使えるシーンはあるとは思いますが(ex.報告書的性格の計画、稟議関連書類としての計画等においては、適したアプローチかと思います)、少なくとも、今、新たな価値創造が求められる創業フェイズにおいては適さないと、私は思っています。 とりわけ、ビューティサービス業をはじめとしたBtoCサービス業においては、もはや主役とすべきではないと思っています。
そもそも…ビューティサービス業で創業なさる方々からは、従来型のアプローチに対して「とても違和感がある!」との声を、今までも多数お聞きしてきました。 そりゃそうでしょう。ビューティサービス業で最も大切な能力は、“感じる力”、すなわち感性、どちらかというと、ロジカル思考にはなじみづらいものですから。 ビューティサービス業の方が苦手とされるのも、無理からぬことと思います。
もちろん、ビューティサービス業においても、ロジカル思考は必要ですが、それよりも、顧客価値に直結する感性の方が重要となることについては、「なるほど」と感じていただける方は多いことでしょう。 感性と相性がいいのは…デザイン思考でしょう。 したがって、この点からも、ビューティサービス業の創業計画は、まずは右側のアプローチで組み立てるのが適切と、私は考えます。金融機関提出書類や補助金関連書類等、所定のフォーマットを使わざるをえない場合は、右側のアプローチで組み立てた後、その所定のフォーマットにあわせて書き換えるぐらいが、実務上、使える事業計画となることでしょう。
ひょっとしたら、多方面から、例えば、中小企業診断士の諸先輩方からはお叱りのお言葉をいただくかもしれませんが(笑)、 それでも、来る年は、こういったこともきちんと主張していかないといけない、それも、私のつとめと位置付けてやっていきたいと思っています。
それでは!
皆さん、メリークリスマスです! クリスマスであろうが正月であろうが、かった~い私のブログです。 自分で言うのもなんですが…愛想も何もない、お世辞にも、「面白い」ブログとは言えませんね。 はい、ゴメンナサイ(汗)。
前々回の投稿 で、ブランディングを、
「そのブランド“らしい・ならでは”の体験価値の徹底と、共感の輪づくり」
と定義しました。 それでは、そもそも、そのブランディングで強化されるブランドとは、一言で言うとなんなのでしょう?
「らしさ、ならでは」でもいいのかしらと思いつつ、「いやいや、それは確かに今最も必要とされるブランド価値ではあるけど、それが全てではない。ブランドには、識別機能もあれば、品質保証機能もイメージ機能もある、これらを包含しつつも、わかりやすく、なるほどの簡潔な言葉は?
ありました。それは、
「『○○』なら、わたしにとって、間違いない!」の信頼感
はい、今の時点では、これが一番、私の中でシックリきます。
ビューティサービス業は、事業規模にかかわらず、すべからくブランドビジネスであるというのが、私がこれまでの経験を通じて至った確信です。 それは、むしろ事業規模が小さいサロンほど、必要とされていることでもあります。
そして、そのことをきちんとお伝えし、そして、その一連の取り組みを微力ながらフォローさせていただくことこそが、皆さんの社外経営企画室である私の、実務上の最大のつとめでしょう。
広告や集客云々といった派手さが感じられるものではない、ひとつひとつは実に地味~な取組みばかりでしょうが…。
それでは。
報道によると、どうやら、ものづくり補助金、H26年度補正予算に入り、来年も実施の様です。 (報道はこちら )
記事によると、「サービス業の事業革新を重視する色彩が濃くなりそうだ」とのことですが… 本当なんでしょうか?本当というよりも…ちゃんとサービス業の実態にあわせてやってくれるんでしょうか? H25補正予算分から商業・サービス業に対象が拡大するとのニュースが流れたのが1年近く前、「これはありがたい」と、私も何件もビューティ系サービス業を営む方々にお声をかけ、中にはご準備いただいた方もいらっしゃいました。
ところが、いざ募集開始となって発表された募集要項をみてみると…
「なにこれ!?使えない!(怒!)」
という内容でした。 サービス業で、そもそも応募できるのは、ごくごくごくごくごくごくごくごく一部としか思えない内容でした。 要項を読み込めば読み込むほど、怒りを通り越して呆れるばかりで…(笑) 名前にだけ「商業・サービス業」を入れてお茶を濁した?としか思えない内容でした。
ということがありましたので、ひねくれ者の私としては今回も、にわかに信じることはできないのですが… 本音を言うと…「今度こそは」とほんの・ホンノ・Honno少し期待もしています。
ということで、お上=中小企業庁さんにもの申したいです。 まあ、私がもの申しても、何の影響もないわけですが…(汗)
1.設備投資の補助対象を機械・機器だけではなく、内外装にまで拡大することは必須です。 お上が想定しているサービス業がはたしてどういうものかはわかりませんが、サービス業のうちのかなりの割合が、お店商売でしょう。そこでの設備投資のメインは、機器類より、内外装です。お店商売で言うところの「開発」の多くは、サービスそのものの開発よりも業態開発だからです。どうやらお上は、我が国のサービス業の生産性を向上させることを旗印にしているようですが、そのためには、分母にあたる業務の効率化より分子の付加価値額の向上が効果的でしょう。付加価値の向上は、サービス業の場合、業態開発を伴うことがかなりの割合になっているでしょう。業態開発で最も投資額が膨らむのは、内外装です。
2.審査員を含めた審査過程を、製造業と切り離すことが最低限必要です。 可能であれば、受付事務局も…。今のままだと、サービス業案件を担当する事務局さんも審査員さんも、むしろ、困るでしょう。 特に、技術面評価については切り離しが必須かと思います。この制度がどんなサービス業をイメージしているかはわかりませんが、製造業の技術評価をあてはめるような審査基準は、そもそも実態からかけはなれていると言えますし、製造業の観点に慣れ親しんだ方に、サービス業の審査を依頼する方が、そもそも無茶ではないでしょうか。製造技術の判断基準・観点で、ネイルやまつ毛エクステの「カワイイ」を評価をできるかどうか…一目瞭然ではないかと。
他にもありますが、上記2点は最低限必要と、私としては考えます。
制度設計をなさる方には、くれぐれも、ちゃんと使えるものとしていただきたいと、強く強く願っています。
尚、具体的にどういう制度となるかは要項が発表されるまではわかりませんし、昨年同様、がっかりとなる恐れはありますが、それなりの事業構想をお持ちの事業者さんは、早目にご準備いただいた方がいいでしょう。募集期間は短くて要項発表後から準備をはじめてもおそらく十分な計画の策定は困難でしょうし、そもそも、補助金があろうがなかろうが、事業を行う以上、計画は必要でしょうから。。。
ところで、もう一方の、持続化補助金はどうなるんでしょうね。 私としては、モノ補助より持続化補助金の方に期待しているのですが…。
では。
以前、私がこの二年間ほどでご提供させていただいた業務の主体が、実はブランディングだったんだ~ということを述べさせていただきました(この時→『そっか~ブランディングだったんだ~ 』)
であるなら、話は早いです。 私が考える、中小企業診断士として理美容サービス業の皆さまのお手伝いできるブランディング関連業務を、ざっと体系図としてまとめてみました。
これです。↓
いかがでしょうか? なんとなくでも伝わるでしょうか? すいません、わかりづらいですよね(汗)徐々に、よりわかりやすいようにしていきますので、今は、これでご容赦ください(笑)
今回、体系的に整理するにあたり、私の中で、ブランディングとはそもそも何ぞやという定義を決めました。
「そのブランド”らしい・ならでは”の体験価値の徹底と、共感の輪づくり」
としました。 したがって、この体系の軸は、
「ブランドの“らしさ・ならでは”のエクスペリエンスをお客様との接点全てにおいて徹底してご提供、かつ、共創し、それが、共感という触媒を通じて伝わっていく」
というものになっています。 理美容サービス業界では、ブランディングというと、まだまだ一般的に、広告・空間デザインを主としたイメージアップ・ステイタスアップ・認知度アップを図る取り組みを指す傾向が強いと思いますが、今の消費社会は、既にそういったステージのブランディングでは適応できなくなっています。 それは、以前、下図でもご紹介しました。
これも以前ご紹介した、野村総研の調査『生活者1万人アンケート調査』でも、(ファッションブランドに対してのものではありますが)今消費者がブランドに求めているのは、ステイタス性よりむしろ、品質保証であり、テイストすなわち“らしさ・ならでは”であることが明らかにされています。 “らしさ・ならでは”をご提供するには、もはや、空間や広告類のデザインだけでは足りないことは明らかです。それらをも包含したブランドエクスペリエンス全体をデザインする必要があります。しかも、それを、現場の諸活動に落とし込んでいく必要があります。 品質保証についても、今求められているものは、単なる技術的なものだけではなく、その裏にある姿勢であったり、それを裏付ける物語であったりします。すなわち、能力に対する信頼だけでなく、意図に対する信頼も強く求めているのです。
理美容サービス業が、例え規模は小さくとも、須らくブランドビジネスであるという点には、おそらく多くの方にご賛同いただけるものと思います。 ブランドビジネスである以上、もはや、狭義の(特に意匠)デザインを主体としたブランディングではもはや、市場環境には適応できないわけで、早期にステージアップを図る必要があるでしょう。 そこで必要になるのは、狭義ではなく、様々な諸要素、もちろん、財務も組織・人事も含め、広い視点からの広義のデザインが必要になってきます。 何か、ちょっとだけ大きな話になっていますが、私としても、そういう広い視点を意識しつつ、その中の一部を担えるように頑張っていきたいと思います。
もちろん、私独りでこんな大きな体系全てをカバーできるわけはなく、現在準備中の一般社団法人大阪中小企業診断士会ビューティビジネス・プロジェクトのメンバーの方々をはじめ、様々な方々と共創していきたいと考えていますが、おそらく、ビューティサービス、とりわけサロン向けにこの切り口で体系的にお手伝いすることを発信している企業・団体は、あまりないでしょう。 先日、㈱ビューティガレージさんの開業・経営チャンネルのご活用をご案内しましたが(こちら )、例えば、あの中にある事業計画策定の考え方・スキームとも補完関係にありますし、おそらく、公的・民間を問わず、数多く開催されている創業スクールやその他施策とも同様と思われます。
ビューティビジネス・プロジェクトがスタートした暁には、多方面の方々のご協力をいただきつつ、ぜひ、共創に取り組んでいきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
昨日、なるほどな~と感じる学びを実体験しました。 それは、テクニック、とりわけWEB・ITを使ったテクニックは、十二分に注意して活用しなくてはならないこと。
昨日実体験したのは、よく、メールやフェイスブックのメッセージで、「岡田さん」と名前を入れてセミナー参加や書籍等の購入をよびかける方法がありますよね、手法としてはもう新しくはないですが、あれです。 不特定多数に同時発信しているけど、WEBツールで送付先の個人名が自動的に入るしかけで、そのことを隠すやり方。…
メッセージをメールで受け取ったのであれば私も無視したでしょうが、今回の場合は、某SNSのメッセージ機能を使ってのもので、その呼びかけを普通のメッセージと位置付けて対応しました。ご丁寧に返事も出しました。お相手とは十数年前に何度もお会いしてはいましたが、有名人の方なので、おそらく一介の実務系の私のことなどは記憶の片隅にもないだろうと思いつつも、SNSで「岡田さんのために書いた云々」という表現での、ご自身の著書とセミナーのご案内だったので、半信半疑でありながらも、セミナーに行き、その受付で著書も購入しました。
案の定…私のことは、頭の片隅にも、かけらもないようでした(笑)。 この時点で、あのメッセージは、単なる広告だったことが確実になりました。
まあ、半ばそう思いつつ真正直に対応する私も私なのですが、単なる仕組みだろうとはわかっていても、「岡田さんのために書いた云々」というメッセージだったにもかかわらず、あらためて、「私、あなたのこと知りません」という対応をされると、多少でも人間関係を期待したこちらがピエロの様な気がして、気持ち的には、さすがに…(笑)。 律儀に呼びかけに応じたこちらが情けなくなりました。 当然、この方が今後おっしゃることに対しては、信頼感が薄れますね。
ITの世界には、他にも同様な危ないツールがたくさんあるのでしょう。 おそらく今回の方も、決して悪気があってのことではなく、単にITの世界では常套手段とされている広告手法を使っただけなんだと思います。 ただし、受け取った側が、「なんなの?結局、売込みだったの?」という感情を持った場合、負の倍返しがかえってくることになります。 手段の効果性にフォーカスしすぎると、その危険性が高まること、実体験させてもらいました。 そう思えば、昨日の参加費と書籍購入代は、とてもお安い授業料だったのでしょうね。 私も…自分では気づかないうちに、同じようなことになっている可能性も決して否定できない、いえ、やっちゃっているでしょう。そう思うと、とても他人事にはできない…。
信頼には、能力に対する信頼と意図に対する信頼があるとはよく言われるところです。 「能力に対する信頼」は挽回しやすいですが、一旦損なわれた「意図に対する信頼」はなかなか挽回しづらいとも。
今、face to faceの店舗の力が見直されているのは、こういった行き過ぎたIT化の反動があるのかもしれませんね。
美容器材・商材のオンライン販売を主事業とし、近年は不動産仲介や人材採用支援等支援サービスを拡充させつつ急成長なさっている株式会社ビューティガレージさん。 ご利用になられたことのある方は多いことと思います。
そのビューティガレージさんの開業・経営支援サイト『SALON開業・経営チャンネル』 、これはかなり使えますね。特に開業に関するところ、事業計画、資金調達…開業にむけて検討しなければいけない諸々のことが、ほぼフルラインナップで揃っています。開業までの詳細なやるべきことリストなんかもあったりして、お見事!というのが私の感想です。
むろん、個人的には「ここ、こうした方が…」というところはありますが、そこはむしろ私にとっては補完関係になっているところで、私としては、私本来のコア部分にフォーカスして業務提供し、他の、特に手順的・作業的なところは、このサイトをご紹介してお使いいただく様にしていこうかしらと思っています。
同社の動きは、今後、益々要注目ですね。。。
このところ、お店のコンセプトストーリーづくりが多かったのですが、久しぶりにミッションストーリーづくりのお手伝いをさせていただきました。POLAエミさんのミッションストーリーです。
「特にあたらしく仲間になっていただくレディさんに、当店の想いをきちんとお伝えしたい、心の奥底で理解していただきたい」
とのご意向を受けて、お手伝いさせていただきました。
ミッション…ひらたく言うと、経営理念ということになろうかと思います。 その大切さを説く方はとても多いのですが、それでは、それを聴き手にきちんとお届けするには?となると…。
唱和や、言葉の意味を解説するような経営理念書の作成もいいですが、最適な方法は、伝えたい想いを物語にして語ることです。 物語は、アリストテレスが言うところのロゴス・パトス・エトス(人に動いてもらう時の3要素)がバランスよく盛り込まれているからです。
それでは、POLAエミさんの、四半世紀にわたる“想い”をご賞味ください♪
VIDEO
おはようございます。
実は今、一般社団法人大阪中小企業診断士会内で、ビューティビジネス・プロジェクというものが結成できないか準備中です。 実現にあたっては、理事会でご承認いただく必要があるのですが、今は、その前段階です。
前段階、したがって、メンバー公募前なのですが… 大変心強い、しかも、実にバランスがいい顔ぶれの方々から設立時メンバーとしてのご賛同、ないしはお問い合わせを続々いただいています。 ありがたいことです。…
ビューティビジネスは、理美容室・エステサロン・リラクゼーションサロン・ネイルサロン・アイラッシュサロン等のビューティサービス業だけを合算するだけでも、市場規模は3兆円を優に超え、事業所数は40万近くにまでなっていると思われます。巨大な、しかも、国民の日々の生活に溶け込んだ、心の豊かさを支える重要な産業です。 事業所数40万近く…ちなみに、2014年中小企業白書によると、我が国の中小企業者数は385万、小規模事業者数は334万だそうです。40万近くのうち、業態の性格上、おそらくそのほとんどが中小企業、それも小規模事業者で、多店舗展開事業者分を考慮しても、おそらく全中小企業者数、あるいは全小規模事業者数のうち、ビューティサービス事業者は10%近くを占めているとも推測できます。これがお店ビジネスに占める割合となると…かなり重要なポジションを占めているであろうことは、容易に推測できます。 加えて、これまた業態の性格上、女性オーナーのサロンは多く…女性の活躍が政策的にも後押しされている中、産業としての重要性は益々高まっています。
全中小企業者(or小規模事業者)数の10%近くです…すごい比率だと感じるのは、私だけでしょうか?
しかし一方での現実ですが…近年、これだけ中小企業・小規模事業者施策が拡充する中、はたして、ビューティサービス事業者がそれら施策を活用できている比率はどの程度でしょうか? 私には、日々の実務感覚上(10年間のビューティサービス企業経営陣としての経験も含め)、1%程度、いや、ひょっとしたら0.1%すら切るのでは?と感じざるをえません。
これは、ビューティサービス事業者側にニーズがないからでしょうか? いえ、そんなことは断じてありません。 それでは、今年創設されたよろぞ支援拠点をはじめとして各自治体系支援機関・商工会議所商工会等公的支援機関さん、それと何かと支援スキームに関与する機会のある金融機関さんのご担当者が悪いのでしょうか? いえいえ、中にはビューティサービス業を敬遠しがちな方はいらっしゃるであろうことは否定できませんが、全体としては、ビューティサービス事業者さんであろうが、ご相談が寄せられた際は、可能なご対応はなさるスタンスでしょう。 ところが、実態は…
今、総選挙が行われており、某党の公約の中には、「ものづくり・サービス補助金」や「小規模事業者持続化補助金」の継続・拡充をうかがわせる記載が見受けられ、中小企業・小規模事業者支援策が拡充となる可能性は高いと思われます。 個人的には、前者については“サービス業”との名前があろうとも今年の実態は製造業オンリーに近いものだった憤りがありますので、あまり期待はしていませんが、後者については、ビューティサービス事業者の多くが小規模である実態からしてもかなり期待してもいいのではないかと感じています。 ところが、今のような状況では、ビューティサービス業界は蚊帳の外となりかねない… 補助金に限らず、各種施策の活用において… 私たち中小企業診断士には、その資格制度誕生の経緯からしても、これら公的支援策の周知・活用支援が重要な責務としてあると私は認識しています。それからすると、こんな状態は、とても放置しておけないと、何かいたたまれない様な感覚がわきあがってきていたのです。
事業者さんは望んでいるのに、支援側も力を尽くそうとされているのに、 なぜ?と…
あくまでも仮説ではありますが、おそらくそれは、両者の接点=インターフェイス上に、いくつかの質的ミスマッチが存在するが故ではないかと、支援をうける事業者・支援を提供する支援者側の両方の立ち位置を経験してきた私としては、考えています。 そして…、第一線で活躍なさっている診断士の諸先輩方数名にご相談、そのお仲間の方々と共に、企画を進めることにしました。 現在のメンバーとしては、業態の性格上、女性診断士さんが主体となっています(実にオシャレな、ナイスガイの男性診断士さんも一部いらっしゃいます-笑)。
大阪でこのプロジェクトがスタートしかつ軌道にのった場合、同様の動きが全国各地で立ち上がる可能性は十分あると考えています。私としては、むしろそうなってほしいなとも願っていますし、もしそうなったら、各地のお仲間との連携もできたらステキ~と考えています。
これからご審議をお願いする段階なので(時期尚早等の理由で、残念ながら否決となる恐れもあるわけで)、まだ気が早い、あるいは、フライングだと叱られるかもしれませんが…
全国の理・美容室さん、エステサロンさん、リラクゼーションサロンさん、ネイルサロンさん、アイラッシュサロンさん、その他多くのビューティビジネス事業者の皆さま、お待たせしました!
理事会でご承認いただいた場合、その後、多方面の方々にお力添えをお願いすることとなろうかと思います。 診断士会内or外にかかわらず… その節は、何卒よろしくお願い申し上げます。
下記の画像は、以前ご案内したブランディングの変遷に関するイメージ図の最新版です。 では。。。
少し前、ある本で目にして、なるほど~と思ったものがありました。 それは、アートとデザインの違い…。
それによると、
アート=その作品自体に意味があるとする デザイン=その作品の背景に、解決すべき課題があるもの
なるほど~!
美容師の読者の皆さま、一度、ご自分のカットが、アートなのかデザインなのか、あらためて考え直してみるのも一興かもしれませんね。
今回は短い内容でした。 では!